日時 | 平成14年1月10日午後1時30分から午後3時00分 |
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開催場所 | アクロス福岡607会議室 |
議題 | 周船寺川都市基盤河川改修事業環境影響評価方法書 |
出席者 | 浅野会長、重松委員、近藤委員、小島委員、鵜野委員、荒井委員、 薛 委員、田村委員、中園委員、久留委員、松藤委員、柳委員 |
会議資料 | 周船寺川都市基盤河川改修事業環境影響評価方法書 (環境局環境都市推進部環境調整課で閲覧可) |
発言者 | 発言内容 |
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会長 | 本日の審査会は方法書に関するものであるから、調査項目と調査・予測手法を審査することとなる。計画そのものは前提である。調査は総花的にやる必要は無い。重点的にやるものとそうでないものを区別してよい。各委員、意見を述べてください。 |
委員 | 右岸、左岸を別々の時期に工事することは、工事工程上、難しくても生態系の保全上、努力すべきである。 |
委員 | 市民意見にある「拡幅することにより宅地がなくなることに対する不安」は住環境の問題である。 |
委員 | 1)現場を歩いたが、堰が多い。必要性を調査した上で、統廃合してほしい。固定堰では、その下で、下流域で床掘りが起こっている。そこにも生態系はあるのだが、生態的には減らしてほしい。 2)河川内に堆積した土砂を取り除くと生態系を撹乱することになる、なるべく土砂が河口域に移動するようにしてほしい。 |
委員 | 景観予測では、近くに保存樹が2箇所、公園が3箇所あることも考慮してほしい。 |
委員 | ブロックごとに改変を行うと、植物種の変化が起こるのではないか? |
委員 | 河川改修区間とその下流側・上流側との自然環境の連続性は大事にしてほしい。両岸を同時に着工しないよう考えていただきたい。 |
委員 | 上流には水田が広がっているが、水田で使われた水は川に戻ってくるだろう。水田でどういう農薬が使われているか調べておいたほうがいい。 |
委員 | 1)周船寺川下流域は、感潮域となっているので、周船寺川が流入する瑞梅寺川との合流点付近も調査範囲としてほしい。上流の前原市側も調査範囲に加えてほしい。 2)河口部における鳥類調査は、干潮時にサギ類やシギ・チドリ類がよく利用していることを踏まえて調査して欲しい。河川内で確認した鳥類が、川でなにをしていたか、川をどう利用しているか、を調査してください。 3)感潮域を生かした川づくり。 4)工事は、両岸同時に着手しない計画にして欲しい。工事した区域の自然が回復してから対岸に着手する。 5)改修区間の河川の水深を一定にしないように計画して欲しい。 6)川の自然環境の復元を目指した計画にして欲しい。 7)河川改修区間とその下流側・上流側との自然環境が連続しているような計画にして欲しい。 8)河川水が溢れてたまる遊水池の計画を検討して下さい。 |
委員 | 1)生物種リストを作成する場合は、上流、下流といった大きな区分だけでなく、河川の瀬と淵、水のたまる所、堰がある所など細かな環境区分で整理してほしい。 2)人とふれあいの場は河川そのもののふれあいについても活動が本当にないのか調べておくべきである。 |
会長 | 堰の問題は生態系の観点から見ることができる。 |
委員 | 屈曲した部分をスムーズにするのはその程度が問題だと思う。 |
会長 | 1)ふれあいの場の環境資源の利用については、潜在的可能性も予測すべき。2)同時着工について:工期をずらしてモデル的にしてみるのはどうか? |
委員 | 市街地の拡幅については拡幅しない選択肢も考慮したらどうか。 橋の下は生物にとっていい環境となっている。上流、下流の問題も考慮する必要がある。生物調査はこれきりではなく、生物が下流で生きる確保をして復元の様子を見ながら、工法を工夫しながら上流を工事するとよいと思う。 ふれあい活動の場として選定しているところが河川から外れている。河川もふれあい活動の場として選定してほしい。 |
会長 | 以上の議論を踏まえ、文書化することになるが、文書化は会長に一任願いたい。 |
委員 | 異議なし。 |