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更新日: 2023年4月3日

家族介護者の声


     オレンジチャンネルのヘッダーの図(東区認知症オレンジちゃんねるというロゴの横に認知症普及啓発キャラクターのロバ隊長と東区認知症オレンジちゃんねるのキャラクターであるちかっぱが喜び合っているような図)


 東区にお住いの認知症の人とともに歩むご家族からの体験談です。


みんなの声を掲載する図

認知症と診断された方やご家族へ

 認知症なんて自分には関係のない世界だと思っていました。診断されて少し時間が経つと悲しく、苦しく、辛く、不安で怒りの気持ちをどこにぶつけたらいいのかわかりませんでした。でも誰にでも起こることなのですね。同じ気持ちをわかってくれる人が意外にもたくさんいることも知りました。
 これまでと違う言動に戸惑うこともイライラすることも悲しくなることもありますが、否定せずゆっくり付き合ってください。時には一緒に泣いたり、手を繋いだり、ハグしたり、気持ちをわかろうとして少しでも長く笑顔でいてください。(認知症の人の家族)


介護に疲れたご家族へ

 自分を責めないでください。誰かに何かに助けを求めることも強さです。それも愛です。
 誰かに助けてもらって距離を持つことで見えなかったことが見えてきたり、優しくなれたり、笑顔の時間を取り戻すことができます。頑張り過ぎないように・・・。疲れてもやめたいと思っても自分を責めないでください。(認知症の人の家族)


介護しているご家族から…その1

 「なんかおかしい」と思っても、次の日には普通に戻っていたり、初めのころは周りに介護をしている人もいなかったので一人で抱え込んでいました。症状も日によって違うしとにかく病院に連れて行かないと。と思うがどこに連れていけばいいかもわからないし、本人を説得することも難しかった。今思えばもっと早く役所に相談すればよかったのかな…と思います。どうにか受診できてそれから介護認定を受けてからは支援に繋がりスムーズに行った。
 それでも日々状況は変わり、ただただ毎日をこなすことで精いっぱい。この6年で父も亡くなり飼っていた犬も2匹看取り…臨機応変に対応してくれた小規模多機能だったからここまでこれたのだと思います。
 認知症の症状に対して、頭でわかっていても切り替えがうまくいかず、ついついムキになって正しい事を理解してもらおうと思ってよく喧嘩していた…そんな時アドバイスをいただいても自分自身が受け入れる事が出来ない状況だった。結局は自分の考え方、対応次第、だと分かってからは少し気が楽になったかな。
 最近では娘である私を認識できなくなってきたため、特養の順番がきたこともあり、「本人にとっての幸せ」を考えて悩んで今もこれが正解かわからないけど入所を決断しました。施設で専門スタッフに優しく関わってもらえる…そう思って。(認知症の人を介護する娘)


                               ちかっぱというキャラクターがハートを持っているイラスト


介護しているご家族から…その2

 わが愛妻(現在83歳)が平成26年8月から認知症と診断されてデイケアに通い始めました。ケアマネジャーさんや地域包括支援センターの皆様にサポートしていただき今日までなんとか過ごしてきましたが、初めは戸惑いの連続でした。自分の経験も含めて、同じ体験をした人からのメッセージも役に立つならとの思いでここに記します。
 夕方6時から3時間、法事に行くから2万円ちょうだいと対応を迫られた。
 トイレにパンツ置きっ放し、デイケア休みの日はソファーに寝たままで食事を取らず。
 薬服用の管理のために薬の空き袋をチェックするようにした(薬を飲んだと言い、飲んでないことがままあったので)。
 朝早くから口内炎の痛みを訴え、デイサービスに行きたくないと言い続ける。電話して休むと連絡するようにと言い続ける。たとえ行っても切り上げてはやく帰ってくるよと言い続ける。
 息子の迎えに行きたいと言い、駅まで出かける(夜21時半。妄想と思われる)
 妄想が酷くて、母親(30年前逝去)を24時に駅まで迎えに行くと言い、危ないので一緒に出かけ話題を変えて自宅に連れ戻した。
 小さな子供が二人来ているのだが今どこにいるのかと言い続ける。書き連ねるとキリがないほど。
 対応の仕方としては、初めはゆっくり、短く言葉を選び説明するが、延々と言い募られて、感情が抑えづらくてどうしようもない時は一旦その場を離れて気分を収めることにしている。私自身がゆとりを持って接する必要があると痛感している。
 今の環境に不安があるのかも知れないが、妻の年金の通帳はどうなっているのかと繰り返し聞いてくる。共感する態度で接することを心がけ、ちゃんとこの引き出しに保管していて自分の年金と合わせて生活費に使わせてもらっていることを説明するようにしている。時には、手を握り、顔を見ながら、そうだね、よく説明しなくて悪かったね、大切に思っているよと告げると、ありがとうと笑顔で答える。
 デイサービスには行きたくない、送り出しておいて自分が楽しようと思っているのだろうとか言うので、甘んじて受けることにしている。
 生活リズムの変化については、睡眠障害があり、休みの日は終日寝ていて食事も取らず、夜間に目が覚めて寝ている自分を突いて起こし、言いたい放題で辛い。日中散歩に誘うが嫌だと言い活動量は少ない。風呂に入れと言っても入らないという。
 作り話をする、平成10年から3年前までフラダンスをやっていて3年前にやめたのだが今朝電話があり大会に参加しないと失礼になる、6万円の参加費を払いたいので送って欲しいと言い続けて困らされる。いうことを聞いてくれないならば死んだがましと怒りっぽくなる。
 物忘れがひどくて入れ歯が行方不明になったり、携帯が無くなったりする。
 生きていることで十分、自分でできることは自分ですること、皿洗いは滅多にしないが洗い残しがあっても構わないのでさせること、等々、楽に考えて暮らすように心がけております。
 取り止めのない書き方で申し訳ありません。介護に当たっている夫・自分自身のメッセージを記載させていただきました。何かのお役に立てるなら嬉しく思います。(認知症の人を介護する夫)


                          「トップページへ戻る」と記載された旗をちかっぱというキャラクターが持って、ロバ隊長親子を引き連れている図。クリックすると、トップページへ戻る



問い合わせ先

【東区保健福祉センター地域保健福祉課 地域包括ケア推進係】
福岡市東区箱崎2-54-27   
TEL : 092-645-1087  
FAX : 092-631-2295