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輪宝と壺(福岡市埋蔵文化財センター所蔵/福岡市博物館提供)
国史跡の福岡城跡からは、江戸時代に使われていたとされる瓦や陶磁器など、さまざまな出土品が確認されています。
昭和36(1961)年には、青銅製の輪宝(りんぽう)と壺が出土しました。輪宝は仏具として用いられたもので、壺には水晶などが入っていたとされています。これらは平安時代以降、土地を鎮めて災いが起きないように願う「地鎮」の目的で埋められていたと考えられています。
出土した場所は、旧舞鶴中学校(現在の三の丸スクエア)の敷地で藩主が生活の場としていた屋敷のほぼ中央にあたる位置と推定されています。屋敷の建設に際し、工事の安全などを祈願するために使用されたことがうかがえる貴重な資料です。
輪宝と壺は、福岡市博物館(早良区百道浜三丁目)で見ることができます。
市政だより中央区版 令和8(2026)年6月15日号に掲載されました。