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更新日:2025年9月1日

魅力発信 中央区

 このページは、福岡市政だより中央区版において連載された、区の魅力を発信するコラム「魅力発信 中央区」の記事を掲載しています。名称や内容等は掲載時のものです。
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第13回 西公園

波奈の港

 西公園の展望広場から見下ろすことができる、かもめ広場付近は、鴻臚館(こうろかん)にやって来る外交使節や商人、遣唐使などが出入りする入り江でした。
 江戸時代には、「波奈(はな)の港」と呼ばれ、藩の要港として利用されました。福岡藩の船団はこの港から長崎へ出航し、鎖国時代に唯一開かれていた長崎港の警備に当たりました。

平野二郎國臣


 公園内にある光雲(てるも)神社に向かう参道脇には、福岡藩藩士・平野國臣の銅像が設置されています。

 國臣は文人、歌人、国学者であり、倒幕論を唱えた人物としても知られています。
 文久2(1862)年、倒幕運動をとがめられ投獄されますが、獄中でも和歌を詠みました。筆が与えられなかったので、こより(紙を細長く切ってねじり、ひも状にしたもの)で文字の形をつくり、紙に貼り付けました。

 

國臣作とされているこより文字(福岡市博物館所蔵)の写真

國臣作とされているこより文字(福岡市博物館所蔵)

 

 

 市政だより中央区版 令和7(2025)年7月15日号に掲載されました。