

新修 福岡市史 ブックレット・シリーズ④ 旧石器・縄文時代
『縄文時代のタネとムシ』
著者:小畑 弘己
A5判/並製本/オールカラー208頁
頒価 2,200円(税込)
『ブックレット・シリーズ④ 縄文時代のタネとムシ』概要
著者紹介
小畑 弘己(おばた ひろき)
熊本大学名誉教授。1959年長崎県生まれ。熊本大学法文学部史学科卒業。福岡市教育委員会、熊本大学助教授、准教授、教授を経て現職。
2005年より福岡市史編集委員会考古専門部会副部会長に就任。
著書に『昆虫考古学』(角川書店、2018年)、『縄文時代の植物利用と家屋害虫―圧痕法のイノベーション』(吉川弘文館、2019年)など。
2025年、第84回西日本文化賞を受賞。
目次
はじめに
第1章 狩猟と遊動の旧石器時代
1-1 旧石器時代のくらしと家
旧石器時代とは/旧石器時代の環境/世界の旧石器時代のイエ/旧石器時代の囲炉裏はどこ?/石器ブロックは男性が残したのか?
1-2 旧石器人の道具と技術
道具を進化させた旧石器人/福岡市最古の旧石器/朝鮮半島から来た石器/今山で採集された角錐状石器/最初の組み合わせ槍/遊動生活に最適な石器・細石刃/究極の組み合わせ道具・植刃器/周遊生活と石材原産地の「埋め込み戦略」/北部九州の旧石器時代遺跡と生活圏/移動生活の必須アイテム・水筒/狩猟場に残された狩猟具
解説コラム① 姶良Tn火山灰の降灰
解説コラム② 繊維と結びの歴史
Column 1 「害虫」が語る衣服の歴史と人類の拡散
Column 2 楽器を奏でた旧石器人
Column 3 考古学の真実とは~発掘者の心得~
第2章 縄文人の自己紹介
2-1 縄文人のくらし
縄文人の一生/骨に残る縄文人の病理と生活習慣/墓地の発生/縄文人の利き手/イヌと仲良し縄文人/土偶と祈り
解説コラム① ひっつきむしと縄文人
2-2 縄文人の生活道具
平底土器と尖底土器/土器発明の意義/多様な生活材、籠・網・衣類/土器が教える縄文の布と衣/縄文時代の網/福岡市内の編組製品/四箇遺跡の漆塗り木刀の謎/漁撈具の発明/縄文時代と旧石器時代の道具立ての違いとその意味/罠猟の発達
解説コラム② 見よう見まねの大切さ
解説コラム③ 年代を知る~放射性炭素年代IntCal20~
第3章 遊動から定住へ
3-1 定住はいつ始まったのか?
定住という生活スタイル/遊動生活から定住生活への動機の変化(定住革命)/縄文時代の家比べ/屋外の調理施設
3-2 縄文人のトイレとゴミ問題
縄文時代のトイレはどこ?/貝塚から出た食べものとゴミ/ゴミ処理問題の発生と森林への負荷
解説コラム① 縄文時代の環境変化①~縄文海進~
Column 1 食料貯蔵とともに始まったムシとの闘い
3-3 縄文人の交易
ヒトが動く→モノが動く/交易による資源調達システムの確立/石斧の生産と交易/縄文人とアクセサリー/クロム白雲母と九州ブランドの拡散/九州ブランドのシェア
3-4 縄文人の対外交流
韓国最古の穀物発見/対馬越高遺跡の発掘調査/アカホヤを遡らない隆起文土器/石器石材とクジラ漁
解説コラム② 縄文時代の環境変化②~鬼界カルデラの噴火~
第4章 ムシとの共同生活
4-1 縄文コクゾウムシの発見
コクゾウムシの意味するもの/コクゾウムシの起源と害虫化/ムギ害虫とイネ害虫(コクゾウムシの拡散)/イネを食べなかった縄文コクゾウムシ/海峡を越えたコクゾウムシ(食料運搬)/中国初の新石器時代コクゾウムシの発見
解説コラム① 土器圧痕と土器圧痕法
4-2 土器の中のコクゾウムシ
土器に練り込まれたコクゾウムシ/冷蔵庫と食器棚の中身―コクゾウムシの居場所―/土器はおうちの中で作られた/土器作りと混和材/土器作りともう一つの混和材/土器圧痕として発見されるタネやムシの特性
解説コラム② 「雑草」を食べた縄文人
解説コラム③ 大原D遺跡は「80%コクゾウムシ」?
Column 1 法垣遺跡のノミとコクゾウムシ
4-3 縄文人のムシとの付き合い方
「ガイチュウ」って何?/縄文時代の防虫剤?/縄文時代の害虫たち/縄文人の家に侵入したゴキブリ/ネズミだらけだった縄文ハウス
Column 2 ムシ食はあったのか?
第5章 縄文農耕論の今
5-1 縄文時代の栽培植物
四箇遺跡の栽培植物の謎/縄文時代の栽培植物/イネ・ヒエ・オオムギは別時代のもの
解説コラム① ダイズとアズキの見分け方
Column 1 栽培とは?
5-2 「縄文農耕論」とは何か?
考古学の「栽培化」と新たな理論/「縄文農耕論」とは?/縄文時代の真の栽培植物とは?/アク抜きか中長期貯蔵か/福岡市内にも縄文晩期の雑穀農耕はあったのか?/樹木を育てた縄文人/植物性資源利用の増大/南九州縄文にヒエ栽培はあったのか/定住化と農耕開始による人口増加のメカニズム
解説コラム② AIは遺跡出土のタネを同定できるか
Column 2 土器にタネをまいた縄文人
第6章 弥生時代の開始と新たな縄文人像
6-1 縄文時代の稲作
時代区分の基準とは/土器圧痕を用いた新たな手法/稲作の始まり=弥生時代の始まりではない?
6-2 新たな縄文時代・縄文人像
土器圧痕のタネとムシからみえてきたもの/新たな縄文時代・縄文人像
Column 1 X線が見つけた大発見~日本最古の貝殻入り土器~
書誌情報
新修 福岡市史 ブックレット・シリーズ④ 旧石器・縄文時代 縄文時代のタネとムシ
著者:小畑 弘己
編集:福岡市史編集委員会
発行:福岡市
印刷・製本・販売:梓書院
誌面デザイン・組版:株式会社 北路社
装幀:毛利 一枝
挿画:ATABO
仕様:A5判/並製本/オールカラー208頁
頒価:2200円(税込)
ISBN:978-4-87035-847-8
発行日:2026年3月31日
購入方法
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