今日の福岡市の基礎はどのように形作られてきたのか
福岡市は工業・港湾都市としての発展を模索するなかで、周辺町村を合併して市域の拡張し、水道や埋立など社会資本の整備を進めた。さらに「東洋一の飛行場」の開港や行政諸機関の立地などにより、昭和初期には九州第一の都市へと発展を遂げた。本巻は大正時代から昭和初期までの政治・行政・社会の動向を中心に、今日の出発点となるモダン都市への変貌を浮き彫りにする。
第1章 市制と市政
- 周辺町村の合併に関する記録、市政の課題に関する議論、市長銓衡のありようとその変化など、当該期の福岡市政の枠組みに関わる資料を収録。
第2章 政治と社会
- 社会資本の整備をめぐる福岡市政の混乱と解決に向けた模索、同時期の選挙戦や地域政治の実態などについて、福岡市の政界で活躍した筑豊炭鉱家や地元有力者の関係文書、新聞記事などを収録。
第3章 社会資本と開発
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港湾と空港、宅地開発、水道敷設など都市の基盤整備や開発事業に関わる行政文書などを収録。