平成17(2005)年に発生した福岡県西方沖地震から、今年で20年になりました。30年前の阪神・淡路大震災や14年前の東日本大震災、昨年の能登半島地震をはじめ、日本では全国各地で地震や豪雨、台風などによる災害が発生しています。
災害発生時、不確かな情報に振り回され、被災地住民などの不安をあおる言動や、他人を不当に扱ったり、差別を助長したりするような投稿がSNS(インターネットの交流サイト)などで多く見られます。心ない匿名の書き込みを拡散してしまうと、取り返しのつかない出来事に発展します。
平成28(2016)年の熊本地震では、熊本市内の動植物園からライオンが逃げ出したというデマがSNSに流れ、同園に問い合わせの電話が殺到する事態となりました。その後、悪ふざけでデマを流した人物は逮捕されました。
インターネットで発信されている情報の全てが正しいとは限りません。誤った情報の投稿は、正しいものよりも広がる速度が速く、より拡散しやすいという研究結果もあります。
ネットによる誤った情報拡散はもちろんのこと、避難所生活におけるプライバシー侵害や風評による差別的な取り扱いなどは、人の弱みに付け込んだ悪質な行為で、明らかに人権問題です。
災害という非常事態のときこそ、慌てずに真偽を見極める冷静さや、プライバシーへの配慮など他者への思いやりが求められます。
■問い合わせ先/市人権啓発センター
電話 092-717-1237
FAX 092-724-5162
人権尊重に関する作品募集
人権尊重週間(12月4日から10日)の行事の一環として、作文、ポスター・絵画、標語を募集します。いずれも一人一点。
詳細はホームページ(「ココロンセンター 人権尊重作品」で検索)で確認を。 申し込み 郵送(〒810-0073 中央区舞鶴2-5-1)または持参で9月8日(必着)までに市人権啓発センターへ。
【作文】400字詰め原稿用紙5枚以内
【ポスター・絵画】四つ切り画用紙。紙質・画材は自由
【標語】400字詰め原稿用紙
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