このページでは、梅毒の基礎知識や感染経路、症状、治療、予防方法について説明しています。
梅毒は、性行為などにより感染する性感染症で、近年、福岡市でも報告数が増加しています。
初期は症状が軽く気づきにくいことがありますが、早期に検査・治療を受ければ治る病気です。
心配や不安がある場合は、早めに検査を受けることが重要です。
※このページには、症状に関する写真の掲載もあります。
福岡市内の保健福祉センターにおけるHIV・性感染症(梅毒・クラミジア)検査については下記のサイトをご覧ください。
HIV/エイズ・性感染症検査について(福岡市ホームページ)
梅毒は、主に感染者との性行為など、感染部位と皮膚や粘膜との接触によってうつる感染症です。
原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、感染した部位のしこりや全身の発疹など、感染後の経過期間によって様々な症状が出ます。また、症状のない時期や、症状があっても痛みがない場合もあります。
特に、男性は20~40歳代、女性は20歳代に多くみられます。
治療をせずに放置すると、長期間の経過で脳や心臓に重大な病変を起こすことがあります。
また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、流産や死産、低出生、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。
梅毒は、一度感染しても感染を繰り返すことがあるため、再び感染しないよう予防することが大切です。
近年、全国的に梅毒と診断される方が増加しています。福岡市でも同様の傾向がみられています。
◎近年の梅毒年間報告者数(単位:件)
| 平成31年/ 令和元年 |
令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 | 令和8年(※2) | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全国 | 6,642 | 5,867 | 7,978 | 13,221 | 15,055 | 14,829 | 13,663(※1) | 2,549 |
| 福岡市 | 160 | 181 | 215 | 338 | 505 | 490 | 489 | 87 |
※1 令和7年(全国)は、速報値であり、確定報告数は後日公表後に記載します。
※2 令和8年(全国、福岡市)は、令和8年1週目(令和7年12月29日~1月4日)から13週目(3月23日~3月29日)の速報値であり、年間報告数とは異なります。
初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)に小豆から指先ほどの大きさの小さなしこりやくぼみができることがあります。また、股の付け根の部分(そけい部)のリンパ節が腫れたり、人によっては下腹部痛を自覚することもあります。
痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。しかし、梅毒が治ったわけではありません。
症状がなかったり軽度であっても、この期間に他の人にうつす可能性があります。
(写真)感染から約3週間後、唇にくぼみができている様子
写真提供:一般社団法人日本性感染症学会
治療をせずに3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、身体全体に赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
アレルギーや、風しん、麻しん等に間違えられることもあります。その他、人によって異なる様々な症状があらわれることがあります。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。
しかし、症状がなくなっても、治療しない限り、病原体は体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
(写真)感染から約3か月後、全身に痛くもかゆくもないピンク色の発しんが出ている様子(バラ疹)
写真提供:一般社団法人日本性感染症学会
(写真)感染から約3か月後、手のひらに痛くもかゆくもないカサカサした斑点が出ている様子(バラ疹)
写真提供:一般社団法人日本性感染症学会
皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができ、心臓、血管、脳などに病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。
妊婦さんが梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、低出生、奇形が起こることがあります。
一般的には、外来で処方された抗菌薬を内服することで治療します。期間や治療内容は病状により異なり、医師が判断します。
病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。医師が治療を終了とするまでは、処方された薬は確実に内服しましょう。
性交渉等の感染拡大につながる行為は、医師が安全と判断するまではひかえましょう。
また、パートナー等、周囲で感染の可能性がある方とも一緒に検査を受け、必要に応じて、一緒に治療を行うことが重要です。
梅毒は、感染している人との性的接触により感染します。
【主な感染経路】
・性行為による感染
・口や肛門などの粘膜や皮膚の接触による感染
【予防方法】
梅毒を予防するためには、以下の対策が重要です。
・性行為の際にコンドームを使用する
・不特定多数との性的接触を控える
・皮膚や粘膜に異常がある場合は性行為を控える
※コンドームは有効な予防手段ですが、覆われていない部分から感染する可能性があるため、完全に防ぐことはできません。
梅毒は、症状がない場合や軽い症状で気づかないことがあるため、感染しているかどうかは検査で確認する必要があります。
梅毒は、早期に発見して治療を開始すれば治る病気です。一方で、感染に気づかず放置すると、重症化することがあります。
また、気づかないまま他の人に感染させてしまう可能性があります。
【検査を受ける時期の目安】
感染の可能性のある日から、2か月経過すると、検査で判断できるようになります。
【福岡市の梅毒検査について】
福岡市では、無料・匿名で梅毒の検査を実施しています。
症状がない方でも検査を受けることができます。
▶福岡市のHIV・性感染症検査についてはこちら(福岡市ホームページ)
すでに気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
男性は泌尿器科、女性は婦人科へ。皮膚の異常なら皮膚科を受診するなど、症状に応じて選びましょう。
医療機関に関する情報は、以下のサイトで検索できます。
▶「医療情報ネット(ナビイ)」
福岡市で梅毒急増中!(30秒横動画)
福岡市では、梅毒の予防啓発として動画を作成しました。
福岡市では、梅毒の予防啓発としてポスターを作成しました。
下記データより自由にダウンロードし、ご活用ください。
梅毒についての詳しい情報は、以下のようなサイト等でご確認ができます。
エイズダイヤル(平日午前9時~午後5時)
電話番号:092-712-8391
FAX番号:092-406-5075
E-mail:kansensho.PHB@city.fukuoka.lg.jp
部署:保健医療局 保健所 感染症対策部 感染症対策課
住所:福岡市中央区舞鶴2丁目5-1
電話番号:092-791-7081
FAX番号:092-406-5075
E-mail:kansensho.PHB@city.fukuoka.lg.jp