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新修 福岡市史 資料編考古3

『資料編 考古3
 遺物からみた福岡の歴史』


 A4判/上製本(函入り)/758ページ
 頒価 5,000円(税込)


『資料編 考古3 遺物からみた福岡の歴史』 概要
資料編 考古3 遺物からみた福岡の歴史  考古資料には人工遺物と自然遺物がある。人工遺物は発掘調査によって記録保存され公開されてきた。しかし福岡市域の重要な遺跡でも、古い調査ではその資料が公開されていないものがある。「資料編 考古3」では、板付遺跡や小戸古墳などの未公開資料や福岡市外に流出した考古資料の全貌を明らかにする。また、動物骨や植物種子などの自然遺物から、これまであまり顧みられなかった人間と自然の関わりを、福岡の歴史として再現する。
目次
第Ⅰ部 考古資料
第1章 板付遺跡──1951~1954年発掘調査資料/宮本一夫
 1. 調査の経過と資料の意義
 2. 調査区の設定と層位・遺構
 3. 出土土器
 4. 出土石器
 5. まとめ
 コラム① 板付遺跡の籾圧痕/李 作婷
第2章 有田遺跡──1967~1968年発掘調査資料/宮本一夫
 1. 背景
 2. 遺跡の内容
 3. 遺物
 4. 遺跡の評価
 コラム② 有田遺跡出土コメの14C年代測定/小林謙一
第3章 小戸1号墳/辻田淳一郎
 1. はじめに
 2. 調査・報告に至る経緯
 3. 位置と環境
 4. 遺構と遺物
 5. まとめ──石室・出土遺物からみた小戸1号墳の年代
 コラム③ 海辺の古墳/吉留秀敏
第4章 博多遺跡群出土銭貨集成/小畑弘己
 1. はじめに
 2. 博多遺跡群における銭貨研究の歴史
 3. 集成の結果
 コラム④ 錆銭を読む/片多雅樹
第5章 福岡市における考古資料発見略史──明治~昭和期出土資料を中心に/菅波正人
 1. はじめに
 2. 明治~昭和期出土資料
 3. 所蔵者別考古資料について
 コラム⑤ 江藤正澄と福岡の考古学/菅波正人

第Ⅱ部 動物遺存体
第1章 動物考古学からみた博多と動物の歴史/富岡直人・屋山 洋・松井 章・丸山真史
 1. 博多遺跡群と動物遺存体
 2. 動物遺存体の組成の特徴
 3. 動物考古学からみた博多と動物の歴史
 4. まとめ
 コラム⑥ 博多遺跡群第165次調査出土チョウセンハマグリの酸素同位体比分析/小池裕子・國光陽子・狩野彰宏
 コラム⑦ 博多遺跡群におけるハマグリ類の採集季節/畑山智史・富岡直人
 コラム⑧ 博多と在来家畜・家禽研究/松井 章・富岡直人
第2章 博多遺跡群出土の骨角製品と関連する遺物について/屋山 洋
 1. 中世・近世の骨角製品
 2. 動物種ごとの利用の違い
 3. まとめ
第3章 博多遺跡群におけるヒトと動物の食性──理化学分析を用いて/米田 穣・覚張隆史・石丸恵利子・富岡直人
 1. はじめに
 2. 試料の特徴と分析方法
 3. 炭素・窒素同位体分析
 4. ストロンチウム・酸素同位体分析
 5. 古代DNA 分析
 6. まとめ
 コラム⑨ アミノ酸ラセミ化率に基づく博多遺跡群出土試料のDNA保存性の評価/覚張隆史
 コラム⑩ 博多の魚はどこで捕られたのか/石丸恵利子

第Ⅲ部 植物遺存体
第1章 福岡市内出土の植物遺存体集成/小畑弘己
 1. 福岡市内出土植物遺存体リスト
 2. 集計結果
 コラム⑪ フローテーション法とは/椿坂恭代
第2章 圧痕資料/小畑弘己
 1. 四箇A遺跡
 2. 重留遺跡
 コラム⑫ 圧痕レプリカ法とは/小畑弘己
 コラム⑬ 縄文土器のコクゾウムシ圧痕について/山崎純男
第3章 分析調査集成/小畑弘己
 コラム⑭ イネのプラント・オパールについて/宇田津徹朗

第Ⅳ部 論考
第1章 板付遺跡・有田遺跡からみた弥生の始まり/宮本一夫
 1. はじめに
 2. 板付遺跡出土土器の検討
 3. 板付遺跡の編年上の位置づけ
 4. 福岡平野と早良平野の弥生の始まり
 5. 列島の縄文から弥生へ
第2章 博多湾沿岸地域の古墳時代後期社会──小戸1号墳の調査成果から/辻田淳一郎
 1. はじめに
 2. 博多湾沿岸地域の古墳時代後期社会をめぐる諸問題
 3. 博多湾沿岸地域における後期古墳の築造動向をめぐる諸問題
 4. 小戸1号墳の石室と副葬品の位置づけ
 5. まとめ
第3章 出土銭からみた中世の博多/小畑弘己
 1. 東アジアにおける銭貨流通史
 2. 日本における銭貨流通史
 3. 博多遺跡群の銭貨流通の特質
 4. 博多における流通銭貨の特質
第4章 イノシシとブタ論争を博多に探る/富岡直人
 1. はじめに
 2. イノシシ類の用語と日本考古学におけるイノシシ・ブタ論争
 3. イノシシ類の文化的情報
 4. イノシシ類頭蓋の分類
 5. イノシシ類の多様性の解釈
 6. 博多遺跡群と鴻臚館跡からみたブタ・イノシシ利用文化
 7. まとめ
第5章 植物遺存体からみた福岡の歴史/小畑弘己
 1. 栽培植物の起源と伝来
 2. 福岡市における先史時代の植物利用と栽培植物
 3. 古代・中世の植物利用
 4. まとめ
第6章 考古資料からみた縄文時代から中・近世の博多/宮本一夫
 1. はじめに
 2. 縄文から弥生へ
 3. 弥生から古墳へ
 4. 古墳から古代へ
 5. 中世博多の展開
 6. 中・近世博多の食生活
 7. おわりに

正誤表

 『資料編 考古3』正誤表 印刷用PDF (※横書/約500KB/書籍に貼付する場合などにご利用ください)

ページ
訂正箇所
221
32行目(下から3行目)
鳥類は205点
鳥類は203点
246
図120(遺物番号)写真右上
14
15
246
図120(遺物番号)写真右上
15
16
246
図120 キャプション5行目(下から2行目)
12 カモ科上腕骨(左)
14 カモ科上腕骨(左)
246
図120 キャプション6行目(下から1行目)
14 スッポン背甲骨板,15 スッポン腹甲骨板(右)
15 スッポン背甲骨板,16 スッポン腹甲骨板(右)
278
9行目
類例が少ないものとしては第35次調査でニホンザルの大腿骨,第115次調査でカワウソの下顎骨がそれぞれ1点出土した。
類例が少ないものとしては,第35次調査でニホンザルの大腿骨1点が出土した。なお,第115次調査で出土したとされるカワウソの下顎骨は小型肉食哺乳類の下顎骨の破片である。出土時に担当者が写真などを基にしてカワウソと同定して報告したが,その後,奈良文化財研究所蔵のカワウソの骨格レプリカと比較した結果,カワウソではないことが判明した。今のところ博多遺跡群ではカワウソの骨は確認されていない。
554
表24「桑原飛櫛貝塚」
下山正一 北九州大学
下山正一 九州大学
554
表24「比恵遺跡」
長屋 伸
長家 伸
558
表24「笹原遺跡」
長屋 伸
長家 伸
560
表24「那珂遺跡群」
長屋 伸
長家 伸
562
表24「弥永原遺跡」
長屋 伸
長家 伸
578
表25 文献番号「213」
長屋 伸
長家 伸
624
24行目
[小嶋編 2009]
[桃﨑・小嶋編 2009]
624
4・25行目
桃崎
桃﨑
630
11・12行目
桃崎
桃﨑
659
11・12行目
桃崎
桃﨑
659
35行目(下から3行目)
ニューギニア高知
ニューギニア高地
685
32行目(下から6行目)
5g~10g 前後
5kg~10㎏ 前後
727
11行目
小嶋 篤編 2009
桃﨑祐輔・小嶋 篤編 2009

平成30年3月31日作成


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