ミツバチは受粉や蜂蜜の生産など有益に働く生き物ですが、近年在来種であるニホンミツバチの生息数が減少しています。ニホンミツバチの分蜂について捕獲を希望される場合、捕獲できる養蜂団体へおつなぎします。分蜂時に捕獲することで、家屋などに巣が作られないよう予防できます。また、捕獲したミツバチは、養蜂団体によって生物多様性などの環境教育や蜂蜜作りなどに活用されています。
(環境教育の様子)生物多様性ふくおかセンター(福岡市公式ホームページ)内「ミツバチが飛び交う街は良い街である」
毎年春から夏にかけて、軒下や樹木などで写真のようなミツバチの群れを見ることがあります。ミツバチの巣に新しい女王蜂が生まれると、古い女王蜂は約半数の働き蜂とともに、新しい巣を作る場所を求めて出ていきます。これはミツバチの「分蜂(ぶんぽう)」です。その引越しの途中、樹木や道路、軒下など様々な場所に集まり、群れていることがありますが、数時間から数日で飛び立ちます。また、分蜂中のミツバチは特におとなしく、むやみに叩いたり殺虫剤を掛けるなどして刺激しなければ、刺されることはほどんどありません。
ミツバチが木に集まっている様子
ビル1階軒下に付いたニホンミツバチの分蜂は対応できます。
樹木の支柱に付いたニホンミツバチの分蜂は対応できます。
巣を作り始めているミツバチ群の対応はできません。
木の洞の中のミツバチ群は対応できません。
電柱上部に集まっている場合など、捕獲が困難となる場合は対応できません。
ミツバチの群れについて相談したい場合は、城南区生活環境課までご連絡ください。
・電話番号:092-833-4087
・メール:seikatsukankyo.JWO@city.fukuoka.lg.jp(写真の送付はメールにてお願いいたします。)
・受付時間:午前8時45分から午後5時15分まで(土・日・祝日・年末年始を除く)
ご相談を受けて職員がミツバチの群れを現地で確認し、養蜂団体へ連絡します。養蜂団体が捕獲可能と判断した場合は捕獲します。捕獲不可能と判断された場合は、群れが飛び立つまで静観するか、どうしても駆除の必要があればミツバチが集まっている土地等管理者が業者へ依頼することになります。
ご協力ありがとうございます。
No. | 受付日 | 場所 | 対応 |
---|---|---|---|
1 | 4月7日 | 公園内 | 相談者がそのまま様子を見ることにしました。 |
2 | 4月17日 | 換気扇内部 | 捕獲不可能と判断しました。 |
3 | 4月28日 | 軒下 | 相談者がそのまま様子を見ることにしました。 |
4 | 5月14日 | 樹木上部 | 職員到着前に飛び去りました。 |
5 | 5月15日 | 排水管内部 | 捕獲不可能と判断しました。 |
6 | 5月16日 | 駐車場 | 相談者がそのまま様子を見ることにしました。 |
ミツバチは花蜂(ハナバチ)、スズメバチは狩蜂(カリバチ)に分けられ、体の大きさ、口の構造及び毒針の特徴に違いがあります。ミツバチは分蜂の際に群が集まって塊を作りますが、スズメバチは分蜂をしません。
また、スズメバチは攻撃性が高いため、巣に近づくと刺されることがあります。気づいた場合は慌てず静かにその場を離れてください。
1ニホンミツバチ
2スズメバチの例
コガタスズメバチ(女王蜂)の標本
日本で良く見かけるミツバチはニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類です。見分け方をNPO法人博多ミツバチプロジェクトに伺いました。ニホンミツバチの方が、黒味が多く、身体が少し小さいそうです。セイヨウミツバチは黄色味が多く、羽音が強いそうです。羽の模様(翅脈しみゃく)にも違いがあるそうです。