城南区には、古くから受け継がれている地域の行事があり、また、人が集い、新しい人同士の“つながり”を広げる祭りがあります。
田島八幡神社で行われる神事です。
その昔、村人達は大干ばつのときにも干上がることがない「こもヶ渕」という池に、毎年の平穏無事を祈って人身御供をささげていました。やがて、村人達は人身御供に代えて、神楽を奉納することにしました。
これが田島神楽の始まりとされ、7月の夏祭りで神楽が奉納されています。
5月3日・4日には、城南区演舞台が、区役所東側市民ひろばに設けられ、区内のあちこちから和洋の歌自慢、踊り自慢が集まります。
観客のみなさんも一緒になって行う、演舞台最後の「総踊り」が祭りに花を添えます。
東油山にある海神社の氏子会が主催している提灯とぼし。
江戸時代中期「享保の大飢饉」で多くの犠牲者を出したため、東油山の子どもたちが神仏に灯明をあげて悪病退散と無病息災を祈ったことから始まり、今では毎年7月17日の宵に、みこしを担いで町内を練り歩きます。
荒江の櫛田神社では、夏と秋の2回、町内の子どもたちが獅子頭二組を先頭に町内を練り歩きながら、無病息災や商売繁盛などを祈ります。菊池神社と田島八幡神社でも同じような獅子廻しが残っています。