現在位置: 福岡市ホーム の中の健康・医療・福祉 の中の福岡市保健所 の中の感染症 の中のその他の感染症情報 の中のウイルス性出血熱について
更新日:2024年10月10日

ウイルス性出血熱について

 

 ウイルス性出血熱は、発熱、出血(皮下、粘膜、臓器)、多臓器不全を引き起こすウイルス感染症です。ウイルス性出血熱のうち、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱、南米出血熱は一類感染症に分類されます。

 

 ウイルス性出血熱の流行地へ渡航する必要がある場合は、渡航前に厚生労働省検疫所や外務省の海外安全情報のホームページ等で現地の流行状況等、最新の情報を確認してください。また、渡航先では、基本的な衛生対策(手を洗う、病人・動物との接触を避けるなど)を確実に行い、エボラ出血熱を含め、様々な感染症にかからないよう注意してください。

 

◆ マールブルグ病

 流行地は、サハラ砂漠以南のアフリカで、平成10~12年のコンゴ民主共和国で100例以上、平成16~17年のアンゴラでは200例以上の症例が確認され、致命率は80%以上と報告されています。これまでに、ウガンダ共和国、ケニア共和国、アンゴラ共和国、コンゴ民主共和国、南アフリカ共和国、ガーナ共和国、赤道ギニア共和国及びタンザニア連合共和国で発生が確認されていますが、令和6年9月27日には、ルワンダ共和国でもマールブルグ病が確認されたと発表がされました。

 

感染経路等について

・ マールブルグ病はマールブルグウイルスによる急性熱性疾患で、主に人から人へうつります。
 病原体であるマールブルグウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液・分泌物・吐物・排泄物)や、患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた場合、ウイルスが傷口や粘膜から侵入し感染します。また、感染した動物の体液に触れたりすることによっても感染します。

症状、治療について

・ 潜伏期間は3~10日でです。発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛のどの痛みなどをおこし、続いておう吐・下痢等がみられ、死に至ることが多い病気です。

・ 現在、マールブルグ病に対するワクチンや特異的な治療法はないため、患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。

予防のポイント

・ワクチンはありません。流行地域への旅行を控える。野生動物や患者に直接触れないことが重要です。

関連リンク

 

 

◆ エボラ出血熱

 コンゴ民主共和国等においてエボラ出血熱がしばしば確認されておりましたが、令和4年9月20日には、コンゴ民主共和国の隣国のウガンダ共和国でもエボラ出血熱が確認されたと発表がされました。

 

・ エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患で、主に人から人へうつります。
 病原体であるエボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液・分泌物・吐物・排泄物)や、患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた場合、ウイルスが傷口や粘膜から侵入し感染します。また、感染した動物の体液に触れたりすることによっても感染します。

 

症状、治療について

・ 潜伏期間は2~21日で平均7日程度です。発熱・頭痛・筋肉痛・のどの痛みをおこし、続いておう吐・下痢等がみられ、さらに進行すると全身の出血傾向がみられ、死に至ることが多い病気です。

・ 現在、エボラ出血熱に対するワクチンや特異的な治療法はないため、患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。

 

予防のポイント

・ワクチンはありません。流行地域への旅行を控える。野生動物や患者に直接触れないことが重要です。

 

関連リンク

 

感染症についての相談先

部署:保健医療局 保健所 感染症対策部 感染症対策課
電話番号:092-791-7081
FAX番号:092-406-5075

 

 情報掲載課

部署:保健医療局 保健所 健康危機管理部 健康危機管理課
住所:福岡市中央区天神1丁目8番1号
電話番号:092-711-4270
FAX番号:092-733-5535
E-mail:kenkoukikikanri.PHB@city.fukuoka.lg.jp