新型コロナウイルス感染症にかかった後、ほとんどの方は時間の経過とともに症状が改善しますが、一部の方で長引く症状があることが分かってきました。
新型コロナウイルス感染症に感染した人に見られる、2か月以上症状が持続し、他の疾患による症状として説明がつかない罹患症状が、いわゆる「後遺症」と言われています。
後遺症の主な症状は、倦怠感、呼吸困難、筋力低下、集中力低下、脱毛、睡眠障害、味覚障害、咳などがあります。
後遺症の症状の多くは時間の経過とともに改善しますが、中には、倦怠感や咳などの症状が1年以上続く場合があります(下表参照)。
3か月後 | 6か月後 | 12か月後 | |
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倦怠感 | 21 | 16 | 13 |
呼吸困難 | 14 | 10 | 9 |
筋力低下 | 17 | 8 | 8 |
集中力低下 | 11 | 11 | 8 |
脱毛 | 11 | 9 | 5 |
睡眠障害 | 10 | 10 | 7 |
味覚障害 | 10 | 8 | 5 |
咳 | 9 | 6 | 5 |
出典:第86回(令和4年6月1日)新型コロナウイルス感染症アドバイザリーボード資料
まずはかかりつけ医へご相談ください。
かかりつけ医を持たない、かかりつけ医での対応が難しいといった場合は、以下の<後遺症の診察が可能な医療機関>をご参照ください。
<後遺症の診察が可能な医療機関>
後遺症の治療は、公費負担の対象外であり、一般の診療と同様の診察費等の自己負担が発生します。
後遺症について、現時点では確立された治療法がないため、医療機関を受診する場合は、症状に応じた対症療法が基本となります。
厚生労働省による後遺症に関するQ&Aなどの情報を掲載しています。
新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について
新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A