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【発行号】令和8年10月15日号【掲載面】市政特集面【カテゴリー】お知らせ

海の幸に恵まれた福岡

博多湾と玄界灘の豊かな漁場に恵まれた福岡市は、魚のおいしいまちとして全国に知られています。福岡の食文化を支える鮮魚市場と海の幸について紹介します。

九州や西日本から魚介が集まる市鮮魚市場

長浜鮮魚市場と呼ばれ、市民からも親しまれる市鮮魚市場(中央区長浜三丁目)は、年間約400種類・約6万トンの水産物を扱う、全国屈指の市場です。その9割を鮮魚が占め、残り1割が冷凍品や加工品です。

 

深夜、福岡をはじめ九州や西日本各地で水揚げされた魚介が市場へと運び込まれます。午前3時にせりが始まり、仲買人らが買い取り価格を競い合い、魚を買い付けます。その後、福岡都市圏の鮮魚店やスーパーマーケットなどの小売店、飲食店に販売されるほか、全国各地にも出荷されます。

市場内で行われるせり。仲買人は赤い帽子を着用

仲卸会社の仲買人として働く山田勝功さん(43)の話

「魚をさばくのが苦手な人は、店で切り身にしてもらうといいですよ」と話す山田さん

長浜鮮魚市場は、博多魚港の敷地内の一角にあります。また、長浜という都心に近い一等地にあるため、船から陸揚げされて間もない新鮮な魚を皆さんの元に短時間のうちに届けることができます。これが「福岡の魚はおいしい」と言われる理由の一つです。船だけでなく、トラックでも各地から新鮮で豊富な魚介が届きます。

 

私が勤める会社には、20人の仲買人が働いています。それぞれ仕入れる魚が決まっていて、私は主にサワラを担当しています。おいしい魚を届けるために、午前2時ごろ競り場に出かけ、魚の入荷量や鮮度をチェックし、競りに臨みます。

山田さんが仕入れた魚。サワラの他にハガツオ、スズキ、ノドグロなどが並ぶ

魚の販売価格は、市場での相場や産地、漁法などにより決まります。同じ魚でも、網漁より一本釣りの方が高くなります。また、魚を取った後の処置の仕方によっても値段が変わります。

 

「目が透き通っている」「体に張りがある」「色つやがある」などが、鮮度の高い魚の特徴です。これからは「寒鰆(かんざわら)」といって、脂の乗ったサワラが出回ります。どんな食べ方でもおいしく食べられるので、刺し身やあぶり、塩焼き、鍋など、お好みで味わってください。

問い合わせ先

鮮魚市場業務係

電話 092-711-6414

FAX 092-711-6099

市場直送の魚介を味わおう

市場会館

鮮魚市場内の「市場会館」1階には、新鮮な魚介を使った定食や丼などを提供する飲食店が並びます(早朝から営業している店もあり)。

刺し身盛り合わせ

「海の駅 うおざ」

市場会館の東側にある「海の駅うおざ」では、刺し身や海鮮丼、加工品等を販売しています。水揚げ後、急速冷凍技術を用いて鮮度やうまみを閉じ込めた冷凍魚もあります。

うろこや内臓を取り除いた冷凍魚。種類も豊富

また、食事処(どころ)「博多ふなぎ」では、フグとウナギ料理を楽しめます。

 

▽物販

【開館時間】 午前10時から午後6時

【電話】 092-600-7366

 

▽食事処

【開館時間】 午前11時から午後9時

【電話】 092-600-7366

 

【FAX】 092-716-3728(共通)

【休館日】 水曜日

切り身魚のホイル焼きの作り方

これからの時季は、サワラ、タチウオ、サケなどがお薦め

<1>アルミホイルにタマネギやシメジなどの野菜をのせ、その上に切り身魚を置く。

<2>塩、こしょうをふり、バターをのせ、しっかり包む。

<3>フライパンに入れ、ふたをして中火で蒸し焼きにする。

【切り身魚が余った時の保存のポイント】

▽キッチンペーパーで水分を拭き取り、1切れずつラップでぴったりと包む。チャック付きの保存袋に入れて冷凍庫で保存する

▽調理の際は、冷蔵庫で自然解凍する

11月7日(土曜日) 長浜鮮魚市場 市民感謝デー

普段は入ることのできない鮮魚市場の一部を開放し、11月7日(土曜日)午前9時から正午に「市民感謝デー」を開催します。

※入場無料。

鮮魚等の販売

仲卸売場棟内の各店舗で、サワラやサバ、ブリ、カマスなど旬の鮮魚をはじめ、冷凍品や加工品などを、手頃な価格で販売します(午前11時まで)。

 

※天候(時化(しけ))により、魚が少ない場合もあります。

各種イベントも

午前9時30分から、仲卸売場棟内で、恒例の本マグロの解体ショーを実施します。解体したマグロの即売も行います。

マグロが解体用の包丁を使って見事にさばく仲買人

また、仲買人が指導する魚のさばき方教室や、小学生限定のすし握り体験、めんたいこがもらえる「じゃんけん大会」なども実施します(いずれも当日受け付け)。水槽の中の活魚に触れることのできるコーナーもあります。

 

詳細は、ホームページ(「長浜鮮魚市場 市民感謝デー」で検索)で確認するか、福岡魚食普及推進協議会(電話 092-711-6414 FAX 092-711-6099)へ。

 

市民感謝デーは、年6回開催しています。次回の開催は12月12日(土曜日)です。

 

福岡の海で漁や養殖をする人たち

 

市内には12の漁港があり、タイやブリ、サワラなど、たくさんの魚が水揚げされています。また、ワカメやノリ、カキなどの養殖も行われています。姪浜漁港を拠点に漁業を営む2人に話を聞きました。

博多湾は魚の宝庫

漁師・西永圭吾さん(32)

魚食の普及に向け、飲食店として協力して料理教室も開催する西永さん

東区の志賀島から西区の唐泊(からとまり)までを漁場に、囲い刺し網漁をしています。魚の通り道に網を投げ、魚を囲い込む漁法です。博多湾の湾口には、河川から流れ込んできた栄養がたまり、プランクトンが豊富です。それを小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べる。こうしたサイクルができているから魚が多く集まるのだと思います。

 

これからは、タチウオが旬を迎えます。新鮮な物を見つけたら、しゃぶしゃぶにしてみてください。身がふっくらとして、とてもおいしいですよ。脂がだしに溶け出すので、締めには、雑炊や麺がお薦めです。

 

博多湾では、昔からコノシロがよく取れます。白身で淡泊ながらも甘みがある魚ですが、小骨が多く、敬遠されがちです。おいしさを知ってほしくて、コノシロの昆布締めを作り、販売しています。

西永さんが作ったコノシロの昆布締めは、小骨を感じることなく食べられる

穏やかな波が育む姪浜のり

ノリ養殖・野上洋平さん(48)

種付けを前に網を補修する野上さん。9人が共同で養殖に携わる

室見川沖と生の松原沖の2カ所でノリを育てています。日本海側は冬の風や波が強く、ノリの養殖に不向きですが、博多湾は志賀島と糸島半島に囲まれているため、風や波の影響を受けにくく、おいしいノリが育ちます。

 

海水温が下がる10月の半ばごろから網を張り、種付けします。ノリに付いた藻を取り除いては天日干しを繰り返し、40日ほどで摘み取ります。この作業を3月まで続けます。網を掛ける位置が少しずれるだけで味に違いが出るほど、ノリはとても繊細です。日照時間や時化(しけ)具合によっても変わります。海水の水質検査を行い、塩分濃度や水温もチェックしています。

 

「姪浜のり」は、パリッとした食感で、ほどよい塩味と甘みのバランスが良いのも特長です。焼きのりやふりかけなどの加工品は、市内の学校給食でも提供されています。カレーのルーにちぎったノリを入れて混ぜると、ノリからうまみ成分が溶け出しておいしいですよ。

焼きのりやふりかけ、つくだ煮など、さまざまな商品が販売される姪浜のり

 
 

コノシロの昆布締めと姪浜のりは、下記の市漁業協同組合姪浜支所と博多じょうもんさん市場(コノシロの昆布締めは、曰佐、周船寺、福重店のみ)で購入できます。

問い合わせ先

水産振興課

電話 092-711-4364

FAX 092-733-5557

市内産の鮮魚等を購入できる場所

朝市・夕市

開始直後に売り切れる魚も(伊崎のおさかな夕市)

市漁業協同組合の次の四つの支所で、鮮度抜群の魚介類を安価に購入できる朝市・夕市を行っています(なくなり次第終了)。詳細はホームページ(「福岡市漁協」で検索)で確認を。


●志賀島の朝市(東区志賀島)
【日時】4月から12月の第1、3日曜日午前6時から(整理券配布)

【問い合わせ】 志賀島支所 電話 092-603-6509


●弘の夕市(東区弘)
【日時】 5月から12月の第2土曜日午後2時前後から

【問い合わせ】 弘支所 電話 092-603-6611


●伊崎のおさかな夕市(中央区福浜一丁目)
【日時】 毎週土曜日午後2時55分から

【問い合わせ】 伊崎支所 電話 092-741-2970


●姪浜の朝市(西区愛宕浜四丁目)
【日時】 毎週日曜日午前5時30分から

【問い合わせ】 姪浜支所 電話 092-881-0025

漁師直営の鮮魚店・直売所

漁師自ら、博多湾や玄界灘で取った新鮮な魚介類をはじめ、海鮮丼などを販売しています。


●漁師の魚屋うみもり(中央区港二丁目)

【開館時間】 午前11時から午後6時

【休館日】 水曜日

【電話】 092-753-5415


●玄界灘漁師会(中央区港三丁目)
【開館時間】 正午から午後5時30分

【休館日】 月曜日、木曜日、日曜日、祝休日

【電話】 092-791-8583


●大漁魚市場(粕屋郡志免町イオン福岡東ショッピングセンター内)
【開館時間】 午前10時から午後7時

【休館日】 同センターの店休日に準じる

JA直売所

営業時間などは下記の各直売所へ。


●JA福岡市東部愛菜市場(東区和白三丁目)

電話 092-606-2082 FAX 092-606-9277


●博多じょうもんさん市場
▽曰佐(南区的場一丁目) 電話 092-581-0166

▽花畑(南区柏原一丁目) 電話 092-565-2900

▽入部(早良区東入部六丁目) 電話 092-872-8558

▽福重(西区福重一丁目) 電話 092-884-3344

▽周船寺(西区周船寺一丁目) 電話 092-807-3566

唐泊恵比須(からとまりえびす)かき小屋がオープン

市のブランドカキ「唐泊恵比須かき」は、身入りが大きく、クリーミーで濃厚な味わいが特長です。

貝柱が甘く、ぷりっとしたカキ

海づり公園そば(西区小田)の「唐泊恵比須かき小屋」では、炭火で焼いて食べることができ、ホタテやイカ、エビなどの新鮮な魚介類も味わえます。博多・天神からは「ウエストコーストライナー」(昭和バス)が運行しています(海釣公園前下車)。

 

【日時】 10月24日(土曜日)から来年3月ごろ

【開館時間】 午前11時から午後3時

【問い合わせ】 市漁業協同組合唐泊支所 電話 092-809-2311 FAX 092-809-1205

【料金】 カキ(1kg2,000円)など

【申し込み】 不要

【休館日】 火曜日、年末年始

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