【発行号】令和8年2月15日号【掲載面】早良区版【カテゴリー】お知らせ

【早良区】芥川賞作家 鈴木結生さんに聞く
最終回 地域とのかかわり

西南学院大学大学院生で、小説『ゲーテはすべてを言った』で第172回芥川賞を昨年1月に受賞した鈴木結生さん(24歳)に早良区の思い出の場所などについて話を聞きました。3回にわたる連載の最終回です。

芥川賞受賞後の変化

西新付近を歩いていると声を掛けられることも時々あり、受賞を知っている人が増えてきたと感じています。いつも買い物に行く大学近くのコンビニエンスストアの店員さんが気付いてくれたことにも驚きました。小説を書いている人だと認知されてきたことが、嬉しかったです。

思い出の場所

西新は、高校・大学・大学院と青春時代を過ごしてきた地域です。特に思い出に残っているのは、福岡市総合図書館です。大学の図書館に所蔵されていない本も見つけることができ、とてもお世話になりました。

 

また、百道浜地区にあるモダン建築が点在する通りや福岡市博物館と総合図書館が並ぶ風景も好きで、よく散歩していました。僕は小説を書いていると無性に散歩がしたくなるんです。ずっと部屋に閉じこもり、集中して小説を書いていると、いったん気持ちを落ち着けるために外の風を浴びに行きたくなるんです。

今後について

福岡の人々には支えられているという実感があります。今後も機会があれば、多くの人に出会える講演会などで恩返しをしていきたいですね。

 

幼い頃からずっと、将来の夢は小説を出版することだったので、単行本を出版することが決まった時はとにかく嬉しかったです。夢がかなった今、今後は作品の質が問われてきます。たくさん本を読み、もっと勉強をして、一冊一冊丁寧に心を込めて本作りを続けていきたいと思います。

 

鈴木さんの今後のご活躍が楽しみです。

問い合わせ

早良区企画課
電話 092-833-4307
FAX 092-846-2864

鈴木結生(すずき ゆうい)

鈴木結生(すずき ゆうい)さんの写真
福岡県生まれ。小説家。
令和6年に小説『人にはどれほどの本がいるか』で第10回林芙美子文学賞佳作を受賞してデビュー。