名島の庚申(こうしん)さん
名島神社の石段参道登り口に、昭和36(1961)年に名島四丁目から移設された三つの庚申塔(こうしんとう)があります。庚申塔は、庚申信仰に基づいて建てられた石塔で、青面金剛(しょうめんこんごう)や庚申の文字が刻まれています。

庚申信仰は、中国から渡来した道教と仏教が習合したものです。近世になると、青面金剛や猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)が庚申信仰の本尊となりました。
庚申信仰の庚申待(こうしんまち)は、庚申(かのえさる)の夜に行われる信仰行事です。人の体内にいる三尸(さんし)という虫が、人が眠っている間に天に昇り、天帝にその人の罪を告げると命が縮まると信じられていました。庚申の夜には、三尸が出てこないように庚申を祀(まつ)ってお酒、料理などを供え、念仏を唱え飲食をしながら夜を過ごしました。その際に、地域内の相談や、情報交換等も行われたそうです。
博多の冗談めかした言葉に「名島の庚申さんのごたるね…」というのがあります。「大きく、ふくふくしい人のこと」をいったそうです。三つの庚申塔のうち中央の塔が、丸く大きいことに由来しています。

実際に「名島の庚申さん」を訪れ、大きさを感じてみませんか。