西南学院大学大学院生で、小説『ゲーテはすべてを言った』で第172回芥川賞を昨年1月に受賞した鈴木結生(ゆうい)さん(24歳)に話を聞きました。3回にわたって連載します。

今回は、鈴木さんに、子どもの頃の生活や小説家を目指した時期について聞きました。
●読書と創作が身近に
自宅に本がたくさんあり、母がよく読み聞かせをしてくれました。小学1年の時には絵本を書き、漫画や音楽など興味があるものを創作するなど、読書や創作が生活の一部にありました。
その中でも文章を書くことが一番楽しかったです。書き上げた小説を両親に毎回製本してもらえることがうれしくて、小説は小学6年からずっと書いています。
●小説家を目指した時期
将来は、小説家や編集者など本の制作に携わる仕事に就きたいと思っていました。具体的に小説家としてのデビューを目指したのは、進路を考え始めた大学4年の時です。
小説を書くために必要な知識や技術を身に付けるため、幅広い分野の本を徹底的に読むことによって創作の基盤ができていたことがデビューにつながったと思います。
●これから将来を考える人へ
やりたいことがある人もまだ見つかっていない人も、積極的に学んで、自分の基盤を作っていくと良いと思います。私にとっては、それが読書でした。
「学ぶ」は「まねぶ」が語源といわれています。読書に限らず、良いモデルをまねていく中で、知識や技術を身に付け、やがて自分らしさを見出していくものだと思います。向上心を持って、学ぶ時間を大切にしてもらえたらと思います。
次回は、受賞作『ゲーテはすべてを言った』を書くきっかけなどについて聞いた内容を掲載します。

【問い合わせ】
早良区企画課
電話 092-833-4307
FAX 092-846-2864
<鈴木結生>
福岡県生まれ。令和6年『人にはどれほどの本がいるか』で第10回林芙美子文学賞佳作を受賞して作家デビュー。
この記事をシェアする