
区内で、電話やメール等で被害者をだまして金銭を要求する「特殊詐欺」や、SNSでのやりとりを通じて金銭等を要求する「SNS型投資・ロマンス詐欺」が多発しています。自分や大切な家族が被害に遭わないために、詐欺に対する知識を身につけましょう。
◆特殊詐欺
電話等で家族や警察官になりすまし、金銭を要求する他、未払い料金等を請求する「架空料金請求詐欺」なども発生しています。

▽区内の被害状況(今年1月から9月まで)
認知件数51件、被害総額1億6149万6千円
▽被害防止のポイント
・「折り返す」と言って一度電話を切る
・家に多額の現金を置かない
・使用していない固定電話を解約する
・ニセ電話詐欺防止機能付き電話を利用する
・国際電話利用休止の申し込みをする
■電話で市役所職員の名をかたる詐欺にも注意
区内で、市役所職員を装って「税金の還付がある」、「医療費の払い戻しがある」などと言い、金銭等を要求したり、個人情報を聞き出したりする詐欺が発生しています。行政機関や金融機関が還付金手続きのためにATMの操作をお願いしたり、口座の暗証番号を聞いたりすることはありません。
◆SNSを悪用した詐欺
SNSを悪用した詐欺には、投資目的と偽って金銭を要求する「SNS型投資詐欺」や、SNSでのやり取りを通じて親近感や恋愛感情を抱かせて金銭等をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」といった手口があります。老若男女問わず、SNSを悪用した詐欺の被害に遭っています。

▽区内の被害状況(今年1月から9月まで)
認知件数24件、被害総額2億5676万4千円
▽被害防止のポイント
・LINEの友だち自動追加をオフにする
・LINEのメッセージ受信拒否をオンにする
●金融機関の窓口で出金理由を確認する場合があります
詐欺による被害を未然に防ぐため、金融機関等で多額の出金をした際に、金融機関の窓口担当者や警察が取引目的を確認することがあります。詐欺やひったくりなどの関連犯罪防止のため、聞き取りにご協力ください。
<まずは誰かに相談を>
東警察署生活安全課の増田渡係長の話。

被害者に共通しているのは、「誰にも相談しなかった」ことです。お金の話が出たら詐欺と疑って、家族や近くの交番に相談してください。
また、家族と離れて暮らしている場合は、日頃から連絡を取り、怪しい電話がかかってきたら家族に相談したり、家族を装った詐欺電話に気付けたりするようにしましょう。
詐欺の被害に遭わないために、まずは詐欺電話がかかってこない、詐欺のSNSが届かないようにすることが有効です。自分や家族の電話やSNSの設定を見直してみてください。
【問い合わせ】
東警察署
電話 092-643-0110
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