【発行号】令和7年11月15日号【掲載面】西区版【カテゴリー】お知らせ

【南区】電話でお金は全て詐欺
ニセ電話詐欺に気を付けよう

注意マーク

被害者に電話をかけるなどして親族や公共機関の職員等を名乗り、話を信じ込ませ、お金をだまし取る「ニセ電話詐欺」が増加しています。区民の皆さんが悪質な詐欺に巻き込まれることのないよう、詐欺の手口の特徴や気を付けるべきことについて紹介します。

南警察署の防犯サポーター「ごりけん」さんのポスター写真

■ニセ電話詐欺が増加しています
今年1月から8月末までに、区では、ニセ電話詐欺の認知件数が27件、被害額は2億円を超えています。昨年の同時期と比較して、今年は認知件数が16件増加し、被害額は約1億4千万円増加しています。

 

また、被害者の年齢層は20歳代から90歳代であり、高齢者だけでなく幅広い年代の人が被害に遭っています。

 

ニセ電話詐欺の手口は年々巧妙になっており、約20年前から被害が確認されているにもかかわらず、手口の多様化が進み、被害に遭う人がいまだに後を絶ちません。

 

■最新の手口に気を付けて
南警察署生活安全課の濱田圭輔課長(56歳)にニセ電話詐欺の最新の手口や皆さんに気を付けてほしいことについて話を聞きました。

南警察署生活安全課の濱田圭輔課長の写真
●最新の手口の特徴
1. 感情を揺さぶる
「あなた名義の口座が不正利用されているため、犯罪に加担しているという容疑が、あなたにかけられています」など、不安感をあおる言葉をかけて感情を揺さぶり、適切な判断ができないようにさせます。

 

2. 身分や立場を装う
警察官や弁護士など専門性のある立場や肩書を装い、話を信じ込ませようとします。

警察官を装うイラスト

3. 時間を制限する
「早く指定した銀行口座にお金を振り込まないと、あなたの銀行口座が凍結されたり、逮捕されたりします」など、時間を制限して、冷静さを失わせようとします。

 

4. 第三者に相談できない環境にする
「秘密保持対象事件なので、家族や職場の人などに話すと、話した相手も処罰されます」など、被害者を孤立させ、周囲の人に相談できないようにします。

 

その他の手口については、警察庁ホームページ(「警察庁 特殊詐欺対策ページ 手口一覧と今日からできる対策」で検索)でご確認ください。

 

●南警察署からのお願い
電話でお金の話が出たら、必ず詐欺を疑ってください。警察官がお金を振り込んでくださいと言うことは絶対にありません。少しでも「あやしい」「詐欺かもしれない」と感じたら、迷わず南警察署にご相談ください。また、SNSを通じて、事件の内容を伝えることや事情聴取などの捜査を行うことも一切ありません。「+1」「+44」などから始まる番号の国際電話も詐欺でよく使われているので、注意してください。南警察署や南区内の交番では、海外との電話が不要な方に向けて、国際電話の発信・着信を無償で利用休止できるサービスの申込手続きサポートを行っています。希望される人は気軽に警察署や最寄りの交番までお越しください。

詐欺電話のイラスト

【問い合わせ】

南警察署 

電話 092-542-0110