昨年区内で発生した交通事故は800件を超え、そのうちの約4分の1は自転車に関連するものでした。
区は、市民の皆さんに「自転車安全利用5則」などの交通ルールや交通マナーを知ってもらおうと、中央警察署と連携し、区内の学校などで交通安全教室を実施しています。各教室では、中央警察署交通課の職員が講師を務めます。
■小笹小学校で交通安全教室を実施
1年生の児童144人が横断歩道の渡り方や道路標識についての説明を聞き、交通ルールは自分や相手の命を守るための大切な決まり事であることを学びました。
また、福岡中央交通安全協会と小笹校区交通安全推進委員会の協力の下、小笹小学校の4年生148人を対象に、自転車を用いた実技指導を行いました。運動場には車道や横断歩道を想定したコースが設けられ、
▽発進時や進路変更の際は前方だけでなく、後方の安全も確認
▽横断歩道の前では一時停止し左右の安全や歩行者を確認
―などを教わりました。
参加した児童は「事故に遭わないためだけではなく、周りの人に悲しい思いをさせないよう、しっかりと交通ルールを守ります」「自転車で走行する時は歩行者に気を付けたい」と話しました。
■留学生を対象にした教室も
西日本短期大学の別科日本語研修課程で学ぶ28人の留学生を対象に、自転車交通安全教室を行い、講習用の横断歩道や信号機を使って、実技指導を行いました。
西日本短期大学准教授の黒瀬菜々さんは「本校で学ぶ留学生の半数以上はネパール出身です。ネパールでは、自転車は一般的な乗り物ではなく、初めて自転車に乗る学生もいます。交通ルールを理解して、安全に走行してほしいです」と話しました。
区は、このほか、幼稚園や保育園児などに、横断歩道の渡り方などを教える教室や、中学生以上を対象にした「自転車走行マナーアップ教室」、65歳以上を対象にした「高齢者交通安全教室」を行うなど、交通マナー向上の啓発活動に取り組んでいます。
【問い合わせ】
中央区総務課
電話 092-718-1056
FAX 092-714-2141
〈自転車安全利用5則〉
1. 車道が原則、左側を通行、歩道は例外、歩行者を優先
2. 交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
3. 夜間はライトを点灯
4. 飲酒運転は禁止
5. ヘルメットを着用
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