福岡市では、毎年約1万2千人の子どもが誕生しています。市は、全ての子どもが夢を描けるまちを目指し、取り組みを進めています。
市は、子どもの成長段階に応じた切れ目のない支援を行っています。その中から、妊娠期に始まり小学校に入るまでの主なサービスを紹介します。
市の子育て情報サイト(「ふくおか子ども情報」で検索)に詳しく掲載しています。カテゴリーやキーワードから検索できます。
■ママ・パパをサポート
●産前産後ヘルパー派遣
妊娠中、または生後1年未満の子どもがいる家庭をヘルパーが訪問し、家事や育児を手伝います。
料金 1回(2時間)500円、交通費別途。
※1日2回まで利用可。妊娠中は合計10回まで、産後は20回まで(未就学のきょうだいがいる場合は40回まで)利用できます。
●産後ケア
生後1年未満の子どもと母親を、施設や自宅で助産師等がサポートします。心身回復のケアや育児相談等も受けられます。
料金
▽宿泊型=1日3千円
▽通所型=1日2千円
▽自宅訪問型=1回(2~3時間)500円。
●病児・病後児デイケア
「子どもが発熱したが仕事を休めない」などの事情がある場合、小児科医院に併設された病児デイケアルームなどに無料で預けることができます。0歳から小学生までの子どもが対象です。初回のみ利用登録が必要です。
各支援の詳細は、上記の市子育て情報サイトで確認するか、こども健やか課(電話 092-711-4065 FAX 092-733-5534)へ。
●ベビーシッター派遣
生後8週間を経過し6カ月を迎える日の前日まで、ベビーシッター派遣費用の一部を助成します。
【料金】自己負担額400円(1時間当たり)。利用要件や申し込み方法など詳しくは市ホームぺージ(「福岡市 ベビーシッター派遣」で検索)で確認するか、事業調整課(電話 092-711-4340 FAX 092-733-5718)へ。
■子どもの健やかな成長のために
●おむつと安心定期便
0から2歳の子どもを育てる世帯へ、定期的に育児用品を届ける「おむつと安心定期便」事業を実施しています。
産前産後ヘルパー派遣、産後ケアなど市が行うサービスや、子どもプラザなど子育て関連施設を子どもと一緒に利用すると電子スタンプがもらえ、好きな育児用品などに交換できます。
また、各施設には子育て相談に対応するスタッフもいるので、気軽に相談してください。
問い合わせは、同事業事務局(午前9時から午後7時 電話 092-292-5431 FAX 092-292-5438)へ。
※水・日曜日、祝休日、年末年始は休み。
●乳幼児健診
市は、4カ月、10カ月、1歳6カ月、3歳の乳幼児健診を行っています。今年度から新たに5歳児の健診を市内3カ所でモデル実施しています。
問い合わせは、こども健やか課(電話 092-711-4065 FAX 092-733-5534)へ。
気軽にご利用ください
●福岡市型 こども誰でも通園制度
保護者の就労の有無にかかわらず、保育所等に週1回程度定期的に通える制度です。市内に住む生後6カ月から2歳までの未就園児(令和7年度中に3歳になった場合は年度末まで)が利用できます。 ※利用時間は1日当たり4時間以上(月最大40時間)。料金は1時間300円で、その他給食費・雑費が必要です。
「福岡市型」こども誰でも通園制度についてはこちら
●子どもプラザ(市内14カ所)
乳幼児の親子がいつでも利用できる常設の遊び場です。他の親子との交流や子育てに関する相談もできます。
子どもプラザについてはこちら
●子育て交流サロン(地域の公民館等で開催)
身近な場所に開設され、乳幼児と保護者が開設時間内の好きな時間に訪れて自由に過ごせます。
子育て交流サロンについてはこちら
【問い合わせ】
事業調整課
電話 092-711-4340
FAX 092-733-5718
子どもの発達や発育に不安を感じたら
●療育センター/あいあいセンター(心身障がい福祉センター)
心身の発達に遅れや偏りのある未就学の子どもの相談・診断から療育までを一体的に行う施設です。市内4カ所にあり、相談は電話予約が必要です。詳細は下記の療育センター等に問い合わせるか、市ホームページ(「福岡市 療育センター」で検索)でご確認ください。
【問い合わせ先】
施設名 対象地域 連絡先
あいあいセンター(心身障がい福祉センター) 博多区(北部)、中央区、城南区、早良区(北部) 電話 092-721-1611 FAX 092-712-5918
東部療育センター 東区 電話 092-410-8234 FAX 092-691-3510
南部療育センター 博多区(南部)、南区 電話 092-558-4860 FAX 092-558-4835
西部療育センター 早良区(南部)、西区 電話 092-883-7161 FAX 092-883-7163
子育て応援 特集安心して過ごせる「居場所」があります
子どもが気軽に立ち寄れて、同世代や地域の人と交流できる、身近な場所を紹介します。
■子ども食堂
子ども食堂では、地域のボランティア団体などが、地元の企業や団体からの厚意で集まった食材などを使い、無料または安価で温かい食事を提供しています。アットホームな雰囲気で、自然と会話が生まれ、誰もがほっとできる「居場所」です。
子ども食堂「しもばる広場」で実行委員長を務める荒牧麗子さんと調理を担当する平野京子さんに話を聞きました。
しもばる広場は、香椎下原公民館(東区下原一丁目)で毎月第3日曜日の午前11時~午後2時にオープンしています。昨年は年間で延べ千人以上が利用しました。
荒牧さんは「『私も子ども食堂に行っていいのかな』とよく聞かれます。私たちの子ども食堂は、もちろん誰でも大歓迎です。校区や年齢など何も気にせず、お越しください」と語ります。
平野さんは「子どもたちからは『楽しい雰囲気でついお代わりしてしまった』、保護者からは『家族でゆっくり食事ができた』といった声をいただき、私たちも元気をもらっています」とほほ笑みます。
当日は公民館の全フロアが遊び場として開放され、おもちゃで遊んだり、絵本を読んだり、ボランティアの大学生とゲームやおしゃべりをしたりするなど、思い思いの時間を過ごすことができます。
荒牧さんは「私たちは、干渉せず見守ることを心掛けています。ほっとできる場所が欲しい時は、遠慮なく遊びに来てください」と話していました。
市は、経費の一部を助成するなど、子ども食堂の活動をサポートしています。
市内にある子ども食堂は市ホームページ(「福岡市 子ども食堂」で検索)に掲載しています。
【問い合わせ】
こども見守り支援課
電話 092-711-4762
FAX 092-733-5534
■中央児童会館「あいくる」
中央児童会館「あいくる」(中央区今泉一丁目)は、乳幼児から中高生まで、さまざまな世代の子どもたちの「遊び」「体験」「交流」の場です。子どもの成長段階に合わせた設備があり、イベントやクラブ活動も行われています。
●5階はキッズフロア
乳幼児の親子が気軽に訪れ、自由に遊べる「子どもプラザ」があるほか、就学前の子どもの一時預かりも行っています(有料)。「児童体育室」では、主に小学生までの子どもがボルダリングや跳び箱で体を動かせます。
●6階は交流フロア
飲食・談話コーナーには自動販売機や電子レンジも設置され、ランチや休憩に利用できます。また、おもちゃで遊んだり、パソコンで調べ物をしたりできるほか、本の貸し出しも行われています。
●7階は体験フロア
ダンスや演劇等の練習ができる「多目的ルーム」や、バンド練習が可能な遮音仕様の「音楽室」、焼き物用の電気炉を備えた「工芸室」などがあり、さまざまな活動に利用できます。自習に使える「学習室」もあります。
●屋上はオープンスペース
開放感のある屋上で思い切り遊べます。一輪車やローラースケートなども無料で貸し出しています。
【問い合わせ】
あいくる
電話 092-741-3551
FAX 092-741-3541
※開館時間など詳細は本紙7面参照
話してみませんか 相談窓口
●こども総合相談センター「えがお館」
子どもやその保護者等から、子育ての悩み、いじめ、不登校、虐待など、さまざまな相談を受け付けています。まずは電話でご相談ください。
電話 092-833-3000(24時間対応、年末年始を除く)、女の子専用 電話 092-833-3001(午前9時から午後5時)
※本人やその保護者等からの相談に女性相談員が対応します。
【場所】 中央区地行浜二丁目
●地域子育て相談窓口
各区の子どもプラザや保育所などで、子育てに関する助言や情報提供などを行う窓口を開設しています。詳細は市ホームページ(「福岡市 地域子育て相談窓口」で検索)で確認を。
【問い合わせ】 こども家庭課
電話 092-711-4238
FAX 092-733-5534
●若者総合相談センター「ユースサポートhub(ハブ)」
将来への不安、不登校、ひきこもり、非行等、社会生活を送る上でさまざまな悩みを持つおおむね15~39歳の若者と、その家族のための無料相談窓口です。本人の意思を尊重しながら問題を整理し、公認心理師等の専門相談員がサポートします(要予約)。
また、誰でも気軽に立ち寄れる場所として「若者のフリースペースhub」を、毎週土曜日の午後1時から5時に開設しています(事前申し込み不要)。
【問い合わせ】
ユースサポートhub
電話 092-401-0318
FAX 092-401-0899
【場所】 中央区舞鶴一丁目 市舞鶴庁舎5階
【開館時間】 午前10時から午後6時
【休館日】 日・月曜日、祝休日
●福岡市こどもタブレット相談
市立の学校に通う全ての児童生徒に貸し出しているタブレット端末を使って、チャットや通話で相談ができます。
学校に行きたくない、友達との関係に悩んでいるなどの、子どもたちの悩みや不安に、臨床心理士などの資格を持つ相談員がお答えします。匿名で気軽に相談することができます。費用はかかりません。
相談時間は、毎日午後5時から9時30分です(年末年始を除く)。
【問い合わせ】 こども総合相談センター「えがお館」
電話 092-833-3000
FAX 092-832-7830
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