■民生委員・児童委員とは
厚生労働大臣から委嘱を受けたボランティアで、100年以上にわたり、地域住民の生活を支えています。住民と同じ立場で相談に乗ったり、支援を行ったりするなど地域福祉を支える活動をしています。
区内には現在254人の民生委員・児童委員が在籍し、このうち19人は児童福祉に関する事項を主に担当する主任児童委員として活躍しています。
■こんな活動をしています
高齢者や障がいのある人などに声掛けをして見守りや安否確認を行うほか、日常生活のさまざまな心配事などの相談に応じています。
福祉サービスや子育て支援サービスなどを受けることができるよう、情報を提供したり行政や専門機関への橋渡し役を担ったりしています。
■地域でつくる助け合いの輪
●災害への備え
赤坂校区で3月に防災訓練が行われました。民生委員・児童委員は、災害発生時に自ら避難することが困難と思われる人の情報を登録した名簿を基に、手助けが必要な要支援者と支援者の二役に分かれ、電話でのやり取りや訪問のシミュレーションなどを行いました。
訓練に参加した赤坂校区民生委員児童委員協議会の松岡貴美子会長は「日頃から見守り活動を行うなど、密なコミュニケーションが大切だと感じました。今回の訓練で明らかになった課題を一つずつ解決し、みんなが安心して暮らせるよう災害の発生に備えていきたいです」と話していました。
●地域の憩いの場を提供
笹丘校区では、民生委員や社会福祉協議会などが協力し、孤立防止や介護予防、生きがいづくりなどを目的とした高齢者サロン「プラムカフェ」を毎月第4日曜日に梅光園団地内の集会所に開設しました。
笹丘校区民生委員児童委員協議会の石松美恵(みえ)会長は「住人同士のつながりが希薄になってきている今、住み慣れたまちで安心して生活できる環境をつくりたいと考えました。カフェを通じて知り合いが増えるなど、地域コミュニティーの高まりを感じています。今後も地域の安全・安心を守るためにも続けていきたいです」と笑顔で話していました。
●安心して相談を
民生委員・児童委員には守秘義務があります。相談内容が他人に伝わることはありません。相談は本人からだけでなく、家族や周囲の人からも応じています。気軽に声を掛けてください。
【問い合わせ】
中央区地域保健福祉課
電話 092-718-1109
FAX 092-734-1690
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