【発行号】令和7年5月1日号【掲載面】中央区版【カテゴリー】お知らせ

【中央区】笑顔の輪を広げていくために
新たな子ども食堂のかたち

 子ども食堂は、子どもが一人でも安心して立ち寄れて、みんなと一緒に食事をしたり、遊んだり、勉強したりできる場所です。また、地域の人たちとつながる場にもなっています。
 区内では、3月末現在で約20団体が子ども食堂の活動を行っています。

 子どもが食事をしているイラスト
 ●平日朝の子ども食堂
 桜坂二丁目にある認可外保育所「ピースハウス」では、毎月第2・4火曜日の午前7時から地域の子どもやその保護者を対象に、全国でも数少ない平日朝の子ども食堂「ぴーす子ども食堂」を昨年8月から運営しています。
 子どもたちは、学校へ行く前に立ち寄り、朝食を取った後、みんなで一緒に登校します。

 バイキング形式の朝食を食べる子どもたちの写真
 代表の重信唯(しげのぶゆい)さん(30歳)は「仕事や育児に忙しい保護者が多い中、一日の始まりである朝を笑顔で過ごしてほしいという思いで朝の子ども食堂を実施しています。みんなで温かいご飯を食べて、ほっとひと息つける居場所にしたいです。学校に行きたがらなかった子どもが友達と一緒に子ども食堂に参加したことがきっかけで、登校するようになったこともあります」と話します。

 代表の重信唯(しげのぶゆい)さんの写真
 参加している保護者からは「余裕を持って穏やかに朝を過ごすことができる」「食堂の日は、子どもが早起きし、進んで準備するようになった」という声も聞かれました。


 ●中央区子ども食堂ネットワーク
 区内で子ども食堂を運営する7団体が集まり、食堂を永続的に運営していくためのネットワーク作りが始まっています。ここでは活動を行う上でのさまざまな困り事や運営のノウハウなどを持ち寄り、情報交換しています。


 ネットワーク作りの発起人で、警固公民館などで子ども食堂を運営している佐藤文夫さん(78歳)は「食堂を運営していると、備品不足や食材の偏りなどの問題に直面することもあります。食堂同士が連携し、お互いに助け合うことで、より活動しやすくなることを期待しています。子ども食堂をみんなに知ってもらい、子どもたちが安心して過ごせる地域の居場所として広めていきたい」と話していました。

 3月に行われたネットワーク会議の写真 一番右が発起人の佐藤さん
 市内の子ども食堂の一覧を市ホームページ(「福岡市 子ども食堂」で検索)に掲載しています(公開に同意する食堂のみ)。


 子ども食堂の活動に興味や関心のある人、食材などを寄付したい人は、各運営団体または区社会福祉協議会事務所にご連絡ください。


 【問い合わせ】

 中央区社協事務所
 電話 092-737-6280
 FAX 092-737-6285