システムが新しくなりました
図書館がもっと便利に

 10月1日から、本の検索・予約ができる図書館システムが新しくなりました。新システムでは、AIが本を提案してくれたり、読みたい本を「Web(ウェブ)書棚」で探したりできます。
えほんのひろば
 市総合図書館は、新たな本との出会いをオンラインでもサポートするため、新システムを導入しました。自宅のパソコンやスマートフォンでインターネットを使って利用できます。
1階の長椅子とステンドグラス
 これまでは、読みたい本のタイトルや著者名などのキーワード検索で、蔵書があるかを確認していました。新システムでは、読みたい本が決まっていない時でも、自由なイメージで言葉を入力すると、AI(人工知能)がいろいろな本を紹介してくれます。また、検索した本に関連する本が自動的にオンライン上の本棚「Web書棚」に並び、自分の興味や関心がある本を簡単に探せるようになりました(下記参照)。
 新システムに加え、年内には学習室の座席予約も始まり、ますますオンラインサービスが充実していきます。令和3年に開始した電子図書館もさらに蔵書が増えました。
子どもたちの読書・調べ学習スペース
■総合図書館の役割
 
 市総合図書館(早良区百道浜三丁目)は、図書資料・文書資料・映像資料の3部門からなり、図書の貸し出しだけでなく、貴重な文学・映像資料の保存や収集の役割も担っています。
 図書資料として約130万冊の本を備え、1階では小説や実用書、雑誌、新聞を、2階では専門書や専門雑誌、地図、国際・国連資料を、広々としたくつろぎの空間で読むことができます。
 また、こども図書館や点字図書館、映画を鑑賞できる「シネラ」、学習室などもあり、誰もが気軽に利用できる施設です。
 
●こども図書館リニューアル
 
 子どもたちにもっと楽しく絵本に触れてもらおうと、「えほんのひろば」をリニューアルし、保護者が読み聞かせしやすい環境を整えました。子どもたちが自分で本を読んだり「調べ学習」を行ったりできるように、読書と学習のスペースも広げました。
 こども図書館や各区にある分館では、定期的に絵本の読み聞かせやわらべ歌遊びが楽しめる「おはなし会」を開いています。
 不定期でバックヤードツアー等も行っています。詳細は、市総合図書館ホームページ(「福岡市総合図書館」で検索)で確認を。

■市総合図書館松崎ちはる館長(52)の話
 松崎ちはる館長
 総合図書館には、新刊から古典まで、ありとあらゆるジャンルの本がそろっています。システムが新しくなって、自宅でも、楽しみながら本選びができるようになりました。
 図書館は、本を通して新しいことを知ることができたり、想像してわくわくしたり、生活に潤いを与えてくれる場所です。
 しばらく本を読んでいないという人も、蔵書探索AIがどんな本を紹介してくれるか試してみてはいかがでしょうか。
 文字の拡大や白黒反転、音声読み上げができて、いつでも気軽に本を楽しめる電子図書館もお勧めです。
 知的好奇心を満たしてくれる図書館で、新しい本との出会いを楽しんでください。
大活字本

●本が探しやすくなりました図書館の新しいシステム
 イメージ図
 図書館のホームページから、新システムや電子図書館を利用できます。検索した本の予約や電子図書館の利用には、貸出カードに記載の番号とパスワードが必要です。貸出カードの申請は3面でご確認ください。パスワードは、ホームページの「ログインする」の「ログイン認証」から設定できます。
 図書館貸出カード
■問い合わせ先/市総合図書館(早良区百道浜三丁目7-1) 

電話 092-852-0600 

FAX 092-852-0609

●Web書棚
 
 図書館が所蔵している本や資料を、ウェブ上で本棚のように見ることができます。

【ステップ1】
タイトルなどを入力し、検索をクリック
タイトルなどを入力し、検索をクリック

【ステップ2】
本を選んでWeb書棚のアイコンをクリック
本を選んでWeb書棚のアイコンをクリック
タブレットでも楽しめます

●蔵書探索AI
 
 探したい本のヒントになる言葉や文章を入力すると、AIが関連する本を紹介してくれます。例▽新しいことを始めたい▽ハラハラドキドキのサスペンス▽空の飛び方―など

●マイ本棚
 
 好きなテーマで自分だけの本棚を作成し、気になる本や読んだ本を登録できます。

●福岡市電子図書館
 
 図書館に行かなくても、スマートフォンやパソコン・タブレットで電子書籍を借りて読むことができます。実用書や不朽の名作、英語の本、子ども向けの「読み放題」の本など、1万2千冊を超える蔵書の中から選べます。

●図書以外の資料も充実
 郷土・特別資料室では季節ごとにテーマを決めて資料の展示を行っています
 総合図書館では、市の歴史的公文書、行政資料、郷土の資料、古文書、福岡ゆかりの作家に関する文学資料などを収集・整理・保存して、調査研究を進めています。
 2階には、福岡に関する資料を集めた「郷土・特別資料室」や行政資料などを閲覧できる「文書資料室」があり、古文書などの貴重な資料をデジタル画像やマイクロフィルムなどで見ることができます。資料が見つからない場合などは、レファレンスカウンターにご相談ください。
 長期間の映像保存が可能なフィルム収蔵庫は、日本では国立映画アーカイブと当館のみ。壁には、映画監督等の直筆サインも
●映像ホール・シネラ
 65歳以上の市民は本人確認書類(名前、住所、年齢が確認できるもの)を提示すると半額に
 アジアや日本の名作映画、ドキュメンタリー映画、アニメーション映画など合計3千本以上の作品を保存しています。収蔵作品を中心に、242席を有する映像ホール・シネラで上映しています(毎月本紙15日号に上映スケジュールを掲載。8面参照)料金は通常大人500円。 ※企画により特別料金あり。
 
●ミニシアター
 
 49席の「ミニシアター」では、午後2時30分から日替わりで映像作品を上映しています。名作映画、教養・芸術映像、子ども向け作品、郷土の映像などを無料で鑑賞できます。
 スケジュールなど詳細は、ホームページでご確認ください。

●近くの分館もご利用ください

 総合図書館には、11の分館があります。総合図書館や他の分館の本でも、予約の際に受け取り館を指定すれば、分館やアミカス図書室(南区高宮三丁目)、市科学館(中央区六本松四丁目)で借りられます。
 南市民センターにある南図書館。各分館でも、「おはなし会」などの催しや展示も実施
●分館=▽和白(和白丘一丁目)▽東(千早四丁目)▽博多(山王一丁目)▽博多南(南本町二丁目)▽中央(赤坂二丁目)▽南(塩原二丁目)▽城南(片江五丁目)▽早良(百道二丁目)▽早良南(四箇田団地)▽西(内浜一丁目)▽西部(西都二丁目)
 
 借りた本は総合図書館・分館のほか、地下鉄博多駅・西新駅・別府駅のお客様センター内の返却ポストや県立図書館(東区箱崎一丁目)、ときめきショップ(西鉄薬院駅ビル1階)、九州がんセンター(南区野多目三丁目)、木の葉モール(西区橋本二丁目)など、市内各所で返せます。
 利便性が良い場所で返却してください。返却場所の詳細は、ホームページに掲載しています。

●市図書館の利用方法
 
 図書館で本を借りる時は、「貸出カード」が必要です。貸出カードと借りたい本や図書資料等を、貸出カウンターに出してください。自動貸出機が便利です。
 貸出カードは、マイナンバーカードなどの本人確認書類を持参し、各図書館の窓口で申請してください。デジタル貸出カードもあります。下記のふくおかサポートで申請可能です。
 全館合わせて▽紙の本は1人10冊▽電子書籍は3点▽CD・カセットは2点▽DVD・ビデオは1点―まで、2週間借りられます。
〈学習室の利用方法が変わります〉
 12月からインターネットで学習室の座席予約ができるようになります。予約には、図書館の貸出カードが必要ですので、事前にご準備ください。
174席ある学習室

【市総合図書館】
市総合図書館
【場所】 早良区百道浜三丁目7-1

【電話】 092-852-0600 

【FAX】 092-852-0609

【開館時間】 午前10時から午後8時(日曜日・祝休日は7時まで) 

【休館日】 月曜日(祝日の場合は翌平日)、月末日(土日祝日の場合は翌平日の開館日)、年末年始。駐車場129台(利用者は2時間無料)

●図書館に行かずにカードが作れるふくおかサポート
 
 「ふくおかサポート」は、市民一人一人の属性やニーズに合わせた情報をプッシュ型で届けるなど、さまざまなサービスを提供する市の公式ポータルサイトです。「ふくおかサポート」で発行できるデジタル貸出カードで、従来のプラスチックの貸出カードと同様に図書館サービスが利用できます。マイナンバーカードを使うことで、図書館に行かずに発行できます。






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