博多座 10月公演スーパー歌舞伎 ヤマトタケル

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が、10月8日(火曜日)から22日(火曜日)に博多座(博多区下川端町)で上演されます。本作は、歌舞伎界の革命児といわれた二世市川猿翁(えんおう)(当時三代目市川猿之助)が38年前に生み出した伝説的作品。「古事記」を題材に、日本神話のヤマトタケルの波瀾(はらん)に満ちた生涯を独創的に描きます。
 スーパー歌舞伎は、伝統芸能の歌舞伎に現代的な演出を取り入れ、当時空前のブームを巻き起こし、その後シリーズ化されました。本作はその原点といえる作品で、博多座では11年ぶり3度目の上演です。
 主人公の小碓命(おうすのみこと)(後にヤマトタケル)と双子の兄・大碓命(おおうすのみこと)を中村隼人(はやと)と市川團子(だんこ)が、ヒロインの兄橘姫(えたちばなひめ)と弟橘姫(おとたちばなひめ)の姉妹を中村壱太郎(かずたろう)と中村米吉(よねきち)が、それぞれ交互に勤めます。公演に先立ち、主人公役の中村隼人と市川團子、ヒロイン役の中村米吉が福岡市を訪れ、作品への意気込みを語りました。
福岡市で会見に臨む俳優陣
 
進化したヤマトタケルを 中村隼人
中村隼人さんの写真。平成5年生まれ。中村錦之助の長男で14年に初代中村隼人を名乗り初舞台
 『ワンピース』や『オグリ』などのスーパー歌舞伎が、私を役者として育ててくれました。『ヤマトタケル』は、父も演じた思い入れの強い作品。言葉も分かりやすく、スピーディで、幅広い世代に楽しんでもらえると思います。博多座は天井が高くスーパー歌舞伎がよく映えます。白鳥となって高く羽ばたく宙乗りや、リアリティーある立ち回りにも注目してください。
 
祖父の精神を受け継いで 市川團子
 市川團子さんの写真。平成16年生まれ。市川中車の長男で24年に五代目市川團子を名乗り初舞台
『ヤマトタケル』は、祖父の猿翁がスーパー歌舞伎に求めた、スピード・スペクタクル・ストーリーという三つのSが詰まった作品です。衣装も豪華で、火攻めのシーンや海の表現など、視覚的にも迫力があります。経験は先輩方にかないませんが、ヤマトタケルの実年齢に近いので若さがプラスになればうれしいです。福岡は、いつ来ても活気があり、前向きで一生懸命なヤマトタケルの人物像とマッチする街だと思います。ぜひ劇場でその熱量を感じてください。
 
集大成を博多座で 中村米吉
中村米吉さんの写真。平成5年生まれ。中村歌六の長男で12年に五代目中村米吉を襲名し初舞台
 400年前には娯楽性の高かった歌舞伎が、徐々に高尚な古典に変化していく中で、『ヤマトタケル』は、歌舞伎を新時代に導いてくれました。博多座では、主人公もヒロインもダブルキャストで、せりふも演じ方も異なり、何通りも楽しめます。新時代の『ヤマトタケル』が、東京・愛知・大阪での公演を経て最終地・福岡に参ります。博多座でお会いしましょう。
 
【料金】 A席1万6500円、特B席1万2500円、B席9500円、C席5500円 

【問い合わせ】 博多座電話予約センター 

電話 092-263-5555(午前10時から午後5時) 

FAX 092-263-3630

 【プレゼント】10月14日(月・祝)夜の部の観劇券をペアで3組に差し上げます。はがきに住所、氏名、年齢、市政だよりの感想を書いて9月20日(必着)までに広報課「博多座」係(〒810-8620住所不要)へ。当選者に直接招待券をお送りします。
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