市は、まちにアートの風を吹き込み、多くの人にアートファンになってもらおうと、今年も「ファンウイーク」を開催します。作品を鑑賞したり、気に入った作品を購入したり、イベントに参加したり、思い思いの楽しみ方でアートに触れてください。
市は、暮らしの中にアートが溶け込み、彩りにあふれたまちを目指す「Fukuoka Art(アート) Next(ネクスト)」を推進しています。この取り組みでは、アーティストたちに創作活動の場・交流の場を提供するなど、成長の支援等も行っています。
市民の皆さんにアートをもっと身近に感じてもらおうと始まった「ファンウイーク」も3回目を迎えました。
9月14日(土曜日)から市内各所で、作品の展示や、作品を購入できるアートフェアなど、さまざまな催しが行われます。
今年度のファンウイーク総合アドバイザー・山出淳也氏に話を聞きました。
全国各地で、それぞれの地域の特性に合わせた「アートによるまちづくり」が盛んに行われています。福岡市は、パブリックアートなども点在し、街の中にアートがなじんでいると感じます。
「ファンウイーク」も今年で3回目。皆さんがアートを気軽に楽しめる機会も増えてきました。アドバイザーとして、私も一緒に盛り上げていきたいと思います。ファンウイークでは、アジアのトップアーティストの作品を楽しみつつ、福岡から世界に羽ばたくであろう若手作家にも注目してください。「あの作家はここからスタートしたんだ」と語れる未来がきっと来るはずです。
福岡アジア美術館
【場所】 博多区下川端町 リバレインセンタービル
電話 092-263-1100
FAX 092-263-1105
●ベストコレクションII ―しなやかな抵抗―
「開館25周年記念コレクション展」第2弾となる本展では、アジア美術の存在を世界に知らしめた鬼才、ホアン・ヨンピンによる新収蔵の立体作品《駱駝(らくだ)》をはじめ、同館所蔵のコレクションの中から厳選した、8人のアーティストの作品16点を紹介します。
この8人は、欧米中心の現代アートの世界で独自の表現を切り開き、祖国のアートシーンの成長にも大きく貢献しました。既存の社会規範や美術の在り方等に鋭い批判精神で「しなやかに」抵抗してきた、その鮮烈なエネルギーを感じてください。
【日時】 9月14日(土曜日)から来年4月8日(火曜日)午前9時30分から午後6時(金・土曜日は8時まで) ※入室は30分前まで
【場所】 7階アジアギャラリー
【料金】 一般200円、高大生150円、中学生以下と市内に住む65歳以上は無料
【休館日】 水曜日、12月26日から1月1日
【同時開催】9月14日(土曜日)から10月29日(火曜日)に、福岡アジア文化賞の芸術・文化賞を受賞したキムスージャ氏の記念展を開催。
●アーティスト・イン・レジデンスの成果展「空と地のはざまで」
アジア美術館は、国内外からアーティストを招へいし、滞在中の制作活動等を支援する「アーティスト・イン・レジデンス」事業を行っています。今年度のアーティスト・イン・レジデンス第1期には、エコ・ヌグロホ(インドネシア)、マハブブ・ジョキオ(パキスタン)、レガ・アユンディア・プトゥリ(インドネシア)、安田葉(神奈川)、浦川大志(福岡)、上村卓大(福岡)の6人が参加しています。
福岡での滞在中、アーティストカフェを拠点に、アーティスト同士の交流やさまざまな体験に触発され、作品を制作してきました。その成果を発表します。
【日時】 9月14日(土曜日)から29日(日曜日)午前11時から午後5時
【場所】 アーティストカフェフクオカ(中央区城内)
【料金】 無料
【申し込み】 不要
【休館日】 火曜日
福岡市美術館
【場所】 中央区大濠公園
電話 092-714-6051
FAX 092-714-6071
●コレクターズIII ―Turning(ターニング) the(ザ) World(ワールド)―
現代アート作品を積極的に収集する事業家・植島幹九郎氏(UESHIMA(ウエシマ) MUSEUM(ミュージアム)館長)と高橋隆史氏(ブレインパッド取締役会長)のコレクションから、34点を展示します。
2人は、新しいアイデアで制作するアーティストに共感し、作品を収集してアーティストを支援しながら、コレクターとして新しいアートの発信を行っています。アーティストとコレクターの「共演」ともいえる本展を、ぜひご覧ください。
【日時】 9月14日(土曜日)から10月14日(月曜日・祝)午前9時30分から午後5時30分(金・土曜日は8時まで) ※入館は30分前まで
【場所】 2階特別展示室
【料金】 一般200円、高大生150円、中学生以下と市内に住む65歳以上は無料
【休館日】 月曜日 ※祝休日の場合は翌平日
市美術館45周年記念 新収蔵品公開モナ・ハトゥム 《+(プラス)と-(マイナス)》
《+と-》は、国際的に活躍する現代美術家モナ・ハトゥム氏が1994年に福岡市で発表し、その後、氏の代表作となった作品です。
直径4メートルに及ぶこの大型作品が、市美術館のために新たに特別制作され、9月14日(土曜日)午前10時30分からコレクション展示室ロビーで一般公開(恒久展示)されます。
福岡城アートプロジェクト
歴史的な建造物が残る福岡城史跡エリア(中央区城内)で、作品展示や、個性豊かなアーティストによる参加型イベントが行われます。
●福岡現代作家ファイル
【日時】 9月14日(土曜日)から29日(日曜日)午前11時~午後5時
【場所】 (伝)潮見櫓(やぐら)、下之橋御門
【料金】 無料
【申し込み】 不要
【休館日】 火曜日
市は、市内で活動を行い、今後さらなる飛躍が期待されるアーティストに、「福岡アートアワード」を贈っています。受賞作品は市が所蔵し、美術館などで展示活用されます。
昨年の同アワード市長賞を受賞したソー・ソウエン氏が下之橋御門で、優秀賞を受賞した山本聖子氏が(伝)潮見櫓で、それぞれ新作を披露します。
●福岡城跡電磁盆踊り
【日時】 9月22日(日曜日・祝日)午後6時30分(開場は6時)
【場所】 舞鶴公園三ノ丸広場
【料金】 無料
【申し込み】 不要 ※雨天中止。あらかじめ雨天が予想される場合は、21日(土曜日)同時刻に開催します。
これまで東京をはじめ、各地で好評を博してきた「電磁盆踊り」が福岡で初開催されます。三ノ丸広場にやぐらを組み、古家電が奏でる祭ばやしと共にみんなで輪になって踊ります。
この催しは、和田永氏(アーティスト/ミュージシャン)を中心に、あらゆる人々を巻き込みながら、役割を終えた電化製品を電磁楽器へと「蘇生」させ、合奏するプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」(通称ニコス)によるものです。7月に行われたワークショップで、新たに約50人の「福岡ニコス」メンバーが集まりました。誰でも自由に踊りの輪に参加できます。福岡版・電磁盆踊りにぜひお越しください。
「ファンウイーク」の詳細は、ファンウイークのホームページ(「ファンウイーク2024」で検索)、または市内各美術館や情報プラザ(市役所1階)、各区役所情報コーナー、入部・西部出張所等で配布するリーフレットで確認を。
■問い合わせ先/アートのまちづくり推進担当
電話 092-707-3779
FAX 092-711-4354
Fukuoka Wall(ウオール) Art(アート) Project(プロジェクト)
ファンウイーク開催に合わせ、市が募集した「Fukuoka Wall Art賞」の受賞作品を、天神や博多駅周辺のビル建築現場の仮囲いを活用して掲出します。
また、受賞作品は、「ART FAIR ASIA FUKUOKA」=下記事参照=の会場で展示・販売されます。
■問い合わせ先/文化振興課
電話 092-711-4969
FAX 092-711-4354
AFAF ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024 ART(アート) FAIR(フェア) ASIA(アジア) FUKUOKA
【日時】 9月20日(金曜日)から22日(日曜日・祝)午前11時から午後7時(22日は6時まで)
【場所】 福岡国際センター(博多区築港本町)
アートフェアとは、さまざまなアート・ギャラリーが一堂に会し、作品を展示・販売するイベントです。「ART FAIR ASIA FUKUOKA」は、アートフェアとしては国内最大規模となる5,000平方メートル超の展示スペースに、国内外からえりすぐりの作品が集まります。
前売りチケットは2,500円、当日券は3,000円です(いずれも3日間通し券)。購入方法など詳しくは、アートフェアアジア福岡ホームページ(「アートフェアアジア福岡」で検索)でご確認ください。
■問い合わせ先/ART FAIR ASIA FUKUOKA事務局
電話 050-5896-3124
メールinfo@artfair.asia