【早良区】脊振(せふり)山系だより
第10回 佐賀県吉野ヶ里町

 早良区と背振少年自然の家、那珂川市、吉野ヶ里町は、脊振山系を中心とした地域の活性化に向けて、互いに協力し取り組んでいます。今回は吉野ヶ里町を紹介します。

山岳宗教の地 脊振山霊仙寺(りょうせんじ)
 709年、筑前の国出身の湛誉(たんよ)上人が元明(げんめい)天皇の勅命により開山したのが始まりと伝えられています。奈良時代から平安時代にかけて、脊振山は山岳宗教の修験道場や中国に渡る僧侶の修行の地として栄えました。明治初めには廃寺となり、現在は乙護法堂と修学院のみが残っています。
乙護法堂の写真
●日本茶樹栽培発祥の地
 乙護法堂の境内には、日本で初めて茶樹が栽培されたことを伝える石碑が建てられています。栽培を始めたのは、臨済宗の開祖・栄西禅師といわれています。1191年、栄西は、修行先の宋(現在の中国)から持ち帰った茶の種を栽培するのに適した場所を探し、脊振山を選びました。脊振山は寒暖の差が比較的大きく、茶を栽培するのに適していたことから、瞬く間に茶の栽培が広がったとされ、脊振山の名は「茶振り山」をもじって付けられたともいわれています。
「日本最初之茶樹栽培地」の石碑写真霊仙寺跡の茶園写真
●栄西茶(えいさいちゃ)
栄西茶の写真
 中国の唐の時代の製茶法「釜炒り手もみ」で作られる栄西茶は黄金色で香ばしく、のど越しがすっきりしています。渋みも少なくまったりと濃厚なうまみもあります。

【ここで買えます!】
・道の駅吉野ヶ里さざんか千坊館(吉野ヶ里町松隈1710-11)
・ひがしせふり温泉山茶花(さざんか)の湯(吉野ヶ里町石動76-4)

【問い合わせ】
吉野ヶ里町商工観光課
電話 0952-37-0350 
FAX 0952-53-1106










 








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