【東区】歴史歩・歩・歩(さんぽ)
ボランティアのおすすめスポット 松崎にある藤野小四郎翁記念碑(ふじのこしろうおうきねんひ)
「歩・歩・歩(さんぽ)・会」
平山 勲

 明治時代から昭和初期にかけて、農業が盛んだった頃、牛馬を用いて田畑を耕す「牛馬耕」やその技術向上に関心が寄せられていました。
 松崎の農家・藤野小四郎翁は、収穫を終えた田んぼを鋤(すき)で深く耕すことで、次の収穫がよくなることに気付き、牛馬に犂(すき)を取り付けて引かせ、それを競い合う「競犂会(けいりかい)」を催すことを提唱しました。明治13(1880)年には、競犂会が全国に先駆けて多々良村で始まり、各町村単位で競うようになりました。次第に県や全国にも広まりました。
競犂会(粕屋町立歴史資料館提供)写真
 当時、この競犂会に出場し、優勝することは、村の若者にとって大変な名誉でした。
 藤野小四郎翁は、犂の改良と普及に取り組み、徳島県に招かれ、米作指導者として活躍するなど、農業振興に尽力しました。
 松崎に帰郷した後、除虫、除草機を発明し特許も取得しました。
記念碑写真
 藤野小四郎翁記念碑は昭和8(1933)年に建立されました。記念碑の近くには、陣の越、わくろ石などの史跡もありますので、訪ねてみてはいかがでしょうか。
藤野小四郎翁記念碑(ふじのこしろうおうきねんひ)地図









 








  • この記事をシェアする

  • LINEシェアのリンクアイコン
  • はてなブックマークのリンクアイコン