【早良区】電話でお金は全て詐欺です
暮らしに役立つ防犯知識を

 昨年、ニセ電話詐欺事件が区内で24件発生しました。そのうちATMでお金を振り込ませる還付金詐欺が8件、銀行のキャッシュカードを詐取するキャッシュカード詐欺盗が2件発生しています=下記参照。
還付金詐欺イラスト
■ニセ電話詐欺の被害に遭わないために
 1月10日に飯倉公民館で、校区に住む60歳以上の人を対象とした防犯講座が行われ、ニセ電話詐欺被害の防止について学びました。
寸劇を熱心に見る参加者の写真
 講座では、早良区総務課の職員が高齢者や詐欺の犯人グループに扮(ふん)し、実際に起こった事例を寸劇で紹介しました。
 劇中、区の職員をかたる人物から、「区役所の窓口に来て医療費の払い戻し手続きをしてください」という電話があります。その後、先ほどとは異なる人物からの電話で「ATMでも手続きできる」と言われ、相手に促されるまま、コンビニエンスストアのATMを操作し、振り込みを行ってしまいます。
 早良警察署生活安全課の船間真悟防犯係長は、劇中の詐欺の手口や、気を付けてほしい点について解説し、「ニセ電話詐欺の犯人は不安をあおり、正常な判断ができないよう誘導します。一人で判断せず、家族などに相談しましょう」と注意喚起しました。
 講座の参加者からは、「劇にあったように、2回電話があったら信じてしまうかもしれないと思った」「注意するポイントが具体的で、分かりやすかった」との声が聞かれました。

■区の出前講座を利用しませんか
 区は、安心して暮らせるまちを目指して、地域で行う講座や校区安全安心マップの更新などの支援を行っています。
 区総務課防災・安全安心係の手島裕二係長は、「ニセ電話詐欺について分かりやすく伝えたいと思い、今年度から講座に劇を取り入れました。その他にも、防災や交通安全など、地域の安全安心につながる各種講座を実施しています。ぜひ、ご相談ください」と話しました。

【問い合わせ先】
早良区総務課
電話 092-833-4304
FAX 092-833-4388


●ニセ電話詐欺の種類と手口
 <還付金詐欺>
 保険料の過払い金があるなどとだましてお金を受け取れると思わせ、ATMを操作させてお金を送金させる詐欺。
 <キャッシュカード詐欺盗>
 キャッシュカードが悪用されたなどと言って、交換を装いキャッシュカードや通帳をだまし取る詐欺。
 その他、親族等に成り済まして示談金などの名目でお金をだまし取る「オレオレ詐欺」や未納料金があるなど架空の話をして金銭をだまし取る「架空料金請求詐欺」があります。

●被害に遭わないためのポイント
・役所や金融機関がATMを操作させることはなく、ATMでお金が返ってくることはありません
・電話の相手が警察や金融機関、役所を名乗っても疑うようにしましょう
・相手が子どもや孫を名乗っても、すぐに信用せず、自分でかけ直して確認しましょう










 










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