【中央区】認知症になっても安心して暮らせるまちづくり
高宮校区 認知症声かけ訓練

 認知症とは、さまざまな原因で記憶力、判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障が出ている状態を指します。
 市内の認知症の高齢者は、2025年に約4万3千人になると予測されています。
 認知症は、誰もがなり得る脳の病気です。認知症になっても、本人やその家族を地域で見守り、支え合い、安心して暮らせる社会を目指していく必要があります。

<認知症声かけ訓練>
 12月2日に、高宮校区で校区社協が主催する「認知症声かけ訓練」が実施され、地域住民や地域の介護事業所の職員等46人が参加しました。
 「認知症声かけ訓練」とは、認知症に対する知識を学び、実際に認知症の人が行方不明になったり外出中に困ったりしている状況を想定し、声の掛け方や見守り方を学ぶ訓練です。高宮校区は、高齢者に安心して地域で暮らしてもらいたいという思いから、認知症に関する正しい知識を身に付け、いざという時に動けるようにするため、区内の校区で初めて訓練を開催しました。
ポイントを参考に、声を掛ける参加者の写真
 参加者は、講義で
▽驚かせないように前方から近づく
▽目線を合わせて優しい口調で話す―など、認知症の人への声掛けのポイントや注意事項を学びました。
 その後、「メガネや財布をどこにしまったのか分からず途方に暮れる人」「自宅への帰り道が分からず、困っている人」など四つの場面を想定し、ロールプレイを行いました。
 訓練後の意見交換会では、参加者から「訓練を通して、認知症の人への接し方のポイントを学ぶことができた」「困っている人がいたら、勇気を出して声掛けをしてみようと思う」「認知症の人に限らず、地域での声掛けや見守りは大変重要なことだと感じた。今回の訓練をきっかけに、地域住民同士の交流がより活発になればいいと感じた」といった声が聞かれました。
地域住民同士の交流写真
 また、高宮校区社協の占部操子会長は「初めての取り組みでしたが、とても良い経験ができたと感じています。訓練を実施し、課題や今後取り組みたいことなど、さまざまな意見が出ていました。認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けるためには、家族や地域など、周囲の協力が必要です。今後もこのような研修を回を重ねて実施し、地域での気付き、見守りに生かしていきたいと思います」と話しました。

【問い合わせ】 
中央区社協事務所
電話 092-737-6280
FAX 092-737-6285

<認知症声掛けのポイント>
・まずは見守る
・声を掛けるときは1人で
・後ろから声を掛けない
・優しい口調で
・穏やかに、はっきりした話し方で
・相手の言葉をよく聴き、ゆっくり対応する










 










  • この記事をシェアする

  • LINEシェアのリンクアイコン
  • はてなブックマークのリンクアイコン