【城南区】偏見のない社会にするために
「8050問題」について考えよう

 超高齢社会が進展する中、高齢の親(80代)とひきこもりが長期化した中高年の子(50代)が同居する家庭での、さまざまな問題が「8050(はちまる・ごうまる)問題」として社会的な課題となっています。
 平成30年の内閣府推計によると、全国の40から64歳のひきこもりの人は約61.3万人いるといわれています。
 ひきこもりが長期化し、親の高齢化が進むと、生計を担う親の収入が年金のみになったり、親が介護状態になったりすることで、家族全員の生活困窮や社会的孤立につながる恐れがあります。

■ひきこもりの原因は
 「ひきこもり」とは、6カ月以上、就労や他者との交遊などを避け、自宅にこもっている状態を指します。
 うつ病などの病気が原因になることもありますが、人間関係など複数の要因が考えられるため、本人にも原因が分からないことも多くあります。
 また、就職氷河期などの影響を受けた50歳前後の世代には、就職がうまくいかず、社会から孤立してしまった人もいます。原因はそれぞれですが、ひきこもりの人からは、「人に迷惑をかけたくないので、助けを求められない」などの言葉がよく聞かれます。

■ひきこもりへの理解を
 家族が世間の偏見に悩み、誰にも相談できないことも、ひきこもりが長くなる原因の一つです。
 ひきこもりは、社会的ストレスで追い詰められた状態ともいえます。就労への無理な促しや、「怠けている」などの言葉は、社会に参加しようとする本人の意欲を奪ってしまうかもしれません。
 一人一人がひきこもりについて理解し、偏見のない社会にしていきましょう。

●安心して相談を
 市ひきこもり成年地域支援センター「よかよかルーム」では、市内に住む20歳以上のひきこもりで悩む本人や家族からの相談に応じています。
 就労したいけど何をしたらよいか分からない、コミュニケーションの練習をしたいけど機会がないなど、それぞれの悩みに合わせた支援を行います。相談は予約制です。詳細は問い合わせを。

【場所・問い合わせ】 
市ひきこもり成年地域支援センター(中央区舞鶴二丁目) 
電話 092-716-3344 

【受付時間】 
平日午前10時から午後5時(年末年始を除く)
※第1火曜日は正午から午後7時

【問い合わせ】 
城南区生涯学習推進課
電話 092-833-4043
FAX 092-822-2142










 








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