【西区】島で学ぶ ~能古島小中学校~

 能古島小中学校は、島に学校を存続させようと、福岡市初の「小中一貫教育校」として、平成31年度に開校しました。全校の生徒児童170人のうち、およそ7割が島外から船で通っています。同校の特色ある取り組みについて紹介します。

■実践的な英語力を9年間で
 市の小学校では小学3年生から行う外国語活動や5年生からの外国語科を、小学1年生から英語科として実施します。学級担任と中学校の英語科教員、ネイティブスピーカーの3人体制で、実践に役立つ英語力やコミュニケーション能力を9年間で養います。

■能古島を学ぶ「ふるさと科」
 能古島の「人・もの・こと」に触れながら、自分たちで島の課題を見つけ、その解決のために地域に働き掛けます。これまで、島の皆さんとミカンやサツマイモなどを育てたり、漁師さんと貝掘り調査をしました。昨年度の卒業生は竹で足用のマッサージ器具を作って島の人たちに利用してもらったり、余った夏みかんの皮で石鹸水を作ったりしました。
竹の足用マッサージ器具と夏みかんの皮で作った石鹸水の写真
 地域と学校が連携した「ふるさと科」の取り組みは、島の地域振興にも一役買っています。

■ICTを活用した授業の充実
 大型液晶モニターを利用した効果的な授業を行っています。また、PTAの協力の下、AI学習支援アプリ「キュビナ」を取り入れるなど、ICTの整備にも取り組んでいます。今年度は、市唯一の文部科学省「リーディングDXスクール事業」指定校になりました。全国への公開授業を通して、教職員のICT活用技能を高めています。
パソコン授業の写真
■小・中の教員が協力して指導
 英語や理科、体育などの教科は、中学校の教員が小学生に授業を行っています。児童が専門的な授業を受けられるほか、小学生の担任は専門知識を学べ、中学の教員は児童への丁寧な関わり方を学ぶなど、教員同士の啓発にもつながっています。
 生徒会活動や小中合同の学校行事等を通して、子どもたちは日々成長します。
運動会で小中の応援団長が選手宣誓をしている写真能古渡船場から徒歩10分の島の中腹にある能古島小中学校の写真
 保護者は「小学生は目標とする中学生の姿を身近に感じながら成長し、中学生は良いお手本になろうと努力します。かけがえのない友だち関係を築けるとも聞いて入学を決めました」と話していました。
中学生が挨拶のお手本をしている写真
 波多江美奈子校長は「豊かな自然と熱心な保護者・島民の皆さんに支えられ、子どもたちは日々たくましく成長しています。本校の特色や取り組みを理解し、入学してくれる子どもたちを楽しみに待っています」と話します。
 募集の詳細と学校説明会への申し込みは、市ホームページ(「能古島小中学校説明会」で検索)をご確認ください。

【問い合わせ】 
市学校企画課 
電話 092-711-4638 
FAX 092-733-5780










 








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