藤野一友(1928-1980)は、1950年代から活動した画家で、西洋の絵画とシュルレアリスム(超現実主義)を独自に解釈した緻密な描写で幻想怪奇な世界を描きました。絵画だけでなく、舞台の演出・美術、装丁、挿画、映画など幅広いジャンルで活動するも、51歳で早世します。市美術館は1982年に没後回顧展を開催後、藤野の代表作を含む作品・資料を数多く収蔵しています。
岡上淑子(おかのうえとしこ)(1928-)は、1950年から1956年までの短い活動期間に発表したコラージュ(印刷物等を切り取り、貼り付けて構成する美術の技法)による作品で、一躍脚光を浴びました。進駐軍が残した洋雑誌から生まれた大胆かつ美しい作品は、戦後の日本女性が夢見た自由を表したものとして近年再注目されています。九州では本展が初めての紹介となります。
藤野と岡上は、1957年に結婚しました。「作風がどことなく似てましたでしょ」と岡上が後年語った通り、両者の作品には幻想的な世界観や女性を多く表したという共通点があります。
本展は、二人の活動を二つの個展形式で紹介し、それぞれの作品の魅力に迫ります。
【開催概要】
期間 11月1日(火曜日)から来年1月9日(月曜日・祝)午前9時半から午後5時半 ※入館は5時まで
【場所・問い合わせ】 市美術館(中央区大濠公園)2階特別展示室
電話 092-714-6051
FAX 092-714-6071
【料金】 一般1300円、65歳以上1200円、高大生800円、中学生以下無料
【休館日】 月曜日、12月28日(水曜日)から1月4日(水曜日)
レストラン プルヌス
市美術館2階に、ホテルニューオータニ博多が運営するレストラン「プルヌス」があります。10月まで午前11時から午後6時半だった営業時間が、11月から平日は午前11時から午後8時半、土日祝日は午前9時半から午後8時半に変わります(最終オーダー7時半)。大濠公園を一望しながら、お食事をお楽しみください。
電話 092-983-8050
【休館日】 市美術館に準ずる