「歩・歩・歩(さんぽ)・会」 森本 啓三(72歳)
香椎宮本殿の両脇に、二つの摂社があります。摂社とは、神社の本社の神と関係が深い神を祭る神社のことです。
本殿左には、健康長寿・病気平癒・知恵向上・学業成就のご利益があるとされる、「武内神社」があります。
武内神社には、仲哀天皇・神功皇后の重臣である、武内宿禰(たけうちのすくね)が祭られています。
宿禰は、香椎宮近くの不老水から湧き出る水を飲み、300歳の長寿を全うしたといわれ、長寿の神として信仰されています。香椎宮内には、「応神天皇を抱いた武内宿禰像」もあります。
また、本殿右には、勝負運向上・武芸上達のご利益があるとされる「巻尾(まきお)神社」があります。
ここには、仲哀天皇・神功皇后に仕えた中臣烏賊津大連命(なかとみのいかつおおむらじのみこと)が祭られています。
烏賊津は、神功皇后の神事をつかさどった重臣で、武芸に優れ、宮司家の一つである三苫家の祖先といわれています。
香椎宮を訪れた際には、本殿を守るように建つ二つの摂社にもぜひ注目してみてください。
<切妻浩・平入りの社殿が特徴の巻尾神社>