夕暮れ時になると天神や中洲などに現われる屋台では、さまざまな食が堪能できます。
市内には現在約100軒の屋台があります。これだけの数の屋台が残っている都市は、全国でも福岡だけです。県外からの宿泊客の半数以上が利用するなど、夜の風情を感じさせてくれる屋台は、福岡を訪れる目的の一つにもなっています。
屋台の誕生と「原則一代限り」の方針
屋台は、戦後の混乱期に誕生し、昭和40年代には400軒を超える屋台が市内で営業していたといわれています。
都市の成長が進むにつれ、衛生面や通行の妨げになるなどの問題が指摘されるようになりました。平成7(1995)年に福岡県警から「屋台は原則一代限り」の方針が打ち出され、いずれ消えゆく運命と、将来を憂う声も聞かれました。
「福岡市屋台基本条例」の制定と屋台公募のスタート
市は、福岡ならではの観光資源である屋台を未来に残していくために、営業者が守るべきルールをまとめた「福岡市屋台基本条例」を全国で初めて制定しました(平成25年9月施行)。その後、営業者への指導と上下水道の整備を進め、平成28年には、新たな屋台営業者を募集する「屋台公募」をスタートさせました。
これにより、フレンチや多国籍料理、バー、カフェなど今までなかった個性的な屋台が続々と誕生し、福岡の夜が彩り豊かになりました。屋台の情報は、ホームページ(「よかなび 屋台」で検索)に詳しく紹介しています。
市は現在、第4回となる新たな屋台営業者を募集しています。下記を参照の上、ご応募ください。
■問い合わせ先/まつり振興課
電話 092-733-5933
FAX 092-711-4354
新たな屋台営業者を募集
市は、天神、長浜、中洲など13区画で屋台を営業する人を募集しています。来年6月(予定)から営業可能です。
【募集期限】10月11日(必着)
詳細は、まつり振興課(市役所14階)、情報プラザ(同1階)、各区役所情報コーナーなどで配布する募集要項で確認するか、まつり振興課へ問い合わせを。
募集要項は市ホームページ(「福岡市 屋台 公募」で検索)からもダウンロードできます。
私たちも屋台を始めました
「あごだし亭きさいち」の私市(きさいち)佳太さん(37)の話
「いろいろなお客様との一期一会を楽しんでいます。ほとんどの屋台に上下水道が整備されました。どの店も清潔を心掛けています。みんなで屋台を盛り上げていきましょう」