9月9日は救急の日大切な命を救うために

昨年、市の救急車の出動件数は7万8424件でした。今年はさらに増加傾向にあります。市は、32台の救急車を昼夜問わずフル稼働させて、救急要請に応じています。
 救急現場に居合わせたとき、どんな行動を取ればよいのか、市消防局救急課の中村美由紀さんに聞きました。
中村美由紀さん写真
 もし目の前に倒れている人がいたら、一刻も早い応急手当てが必要です。事故などに巻き込まれないよう、まず自分の身の安全を確保し、傷病者の状態を確認してから、必要に応じて119番通報をしてください。
 救急要請の中には、緊急性が低いと思われるケースも少なくありません。救急車を呼ぶべきか迷う場合は、#7119に連絡してください。救急医療電話相談窓口につながり、看護師が症状を聞いて救急車の必要性を判断してくれます。また、最寄りの医療機関も案内します。
 本当に必要な人の所にいち早く駆け付けられるよう、救急車の適正利用をお願いします。
 救急車内での応急活動の様子
●応急手当ての協力を
 
応急手当てが遅れれば遅れるほど、救命率が下がります。傷病者の症状に応じ、手当ての方法などを指令センターの指令員が順を追って伝えますので、救急車が到着するまでの間、心肺蘇生やAED(自動体外式除細動器)を使うなど、応急手当てをお願いします。 
 人はいつ、どこで病気やけがに襲われるか分かりません。いざというときのために、応急手当ての知識と技術を身に付けておきましょう。
 消防局では、毎月救命講習を行っています。また、市ホームページ(「福岡市 救命講習」で検索)に、救急現場で取るべき行動を寸劇にした動画も公開しています。
 完璧にできなくても構いません。あなたの行動で助かる命があります。周囲にも助けを求め、勇気を出して行動してください。
 
■問い合わせ先/消防局救急課 

電話 092-791-7151 

FAX 092-791-2994

「Live(ライブ)119」の運用を開始現場の映像をご提供ください
 ライブ119のイメージ図
9月1日(木曜日)から、119番通報の際に、通報者から映像で現場の状況を伝えてもらう「Live119」の運用が始まります。
 指令員が現場の映像を必要と判断した場合、通報者のスマートフォンにショートメッセージで映像の送信を依頼します。指令員は、送られてきた映像を確認し、応急手当ての動画を送信することもできます。
 詳細は、市ホームページ(「福岡市 Live119」で検索)で確認するか、情報管理課(電話 092-725-6591 FAX 092-725-6592)に問い合わせを。

10月の救命講習
 
AEDの使い方や心肺蘇生法などを学ぶ救命講習を実施します。詳細は、市ホームページ(「福岡市 救命講習」で検索)で確認するか、問い合わせを。
 
【対象】 市内に住むか通勤・通学する人 

【料金】 無料 

【申し込み】 電話で下記の申し込み先へ。受付開始日は9月<1><2>1日<3><4>13日。市ホームページでも受け付けます。
種類や日時などは以下参照
種類 実施日 定員(先着) 会場・申込先・電話
<1>入門 26日(水曜日) 25人 南消防署(南区塩原二丁目) 電話 092-541-0219
<2>普通1 12日(水曜日) 25人 博多消防署(博多区博多駅四丁目) 電話 092-475-0119
<2>普通1 15日(土曜日) 35人 東消防署(東区千早四丁目) 電話 092-683-0119
<2>普通1 19日(水曜日) 30人 西消防署(西区今宿東一丁目) 電話 092-806-0642
<2>普通1 23日(日曜日) 30人 中央消防署(中央区那の津二丁目) 電話 092-762-0119
<2>普通1 24日(月曜日) 20人 会場:市民防災センター(早良区百道一丁目)申込先:早良消防署 電話 092-821-0245
<3>普通3 14日(金曜日) 30人 消防本部(中央区舞鶴三丁目) 電話 092-791-7151
<4>上級 7日(金曜日) 30人 消防本部(中央区舞鶴三丁目) 電話 092-791-7151
<4>上級 18日(火曜日) 30人 消防本部(中央区舞鶴三丁目) 電話 092-791-7151
 ※時間は<1>午前10時~11時半<2><3>午前10時~午後1時<4>午前9時~午後5時。このほか、応急手当普及員講習および応急手当普及員再講習もあります。詳しくは救急課へ問い合わせを。

子どもたちにも伝えています小中学校で救命講習を実施
 
消防局と教育委員会が連携し、平成25(2013)年度から、市立の小学5年生と中学2年生に救命講習を実施しています。
 毎年各学校から1人の教職員を救命講習の指導者(応急手当普及員)として養成し、その教職員が、心肺蘇生法やAEDの使い方を児童・生徒に教える取り組みです。927校で実施され、11万1544人が学びました(令和4年3月現在)。
 夏休み直前に救命講習を実施した、席田(むしろだ)小学校(博多区)の江田謙作教諭に聞きました。
江田謙作教諭写真
 心肺蘇生を行う際の力の入れ加減やスピードなど、実際にやってみるからこそ分かることがあります。
 授業の最後には、通報から心肺蘇生まで、救命活動に必要な一連の流れを復習しました。子どもたちもAEDの存在を意識するようになったようです。これからも救命活動の大切さを伝えていきます。
体験用キットでの心肺蘇生の様子
敬老の日に「火の用心」の贈り物を
 住宅用火災警報器のイラスト
9月1日(木曜日)~21日(水曜日)は、国が定めた「住宅防火・防災キャンペーン」期間です。
 昨年の住宅火災による死者10人のうち、6人が高齢者でした。大切な人を守るため、9月19日(月曜日・祝)の敬老の日に住宅用防災機器を贈りませんか。
 火災の煙をいち早く感知し、音や光で火災を知らせてくれる住宅用火災警報器は、条例で設置が義務付けられています。
 初期消火に有効な住宅用消火器も一家に1本備えておきましょう。
 このほか、防炎品(燃えにくい素材でできた衣服や寝具等)もあります。
 
■問い合わせ先/消防局予防課 

電話 092-725-6611 

FAX 092-791-2699




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