認知症サポーター養成講座
子どもも一緒に地域の人の支えに

市は、認知症の人の意思を尊重し、住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けることができるまちづくりを進めています。その実現には、周囲の人たちの理解や地域での支え合いが不可欠です。認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族をできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を養成する講座を、地域や学校、企業などで行っています。




田隈小学校は、子どもたちにも認知症の人への正しい接し方を知ってもらうために、4年生を対象とした認知症サポーター養成講座を1月に開催しました。講座には児童だけでなく、田隈校区の自治会長や社会福祉協議会の皆さんも一緒に参加し、地域全体で認知症への理解を深めました。

 


講師を務めた主任介護支援専門員の照屋広基さん(43)は「田隈校区の高齢者数は30年で約3倍に増えています。高齢化が進むことで認知症の人が増える可能性が高くなります」と話し、ゲームやイラストを交えながら、認知症の症状や特徴、どのように対応したらよいかなどを伝えました。

「認知症の人の気持ちを理解しようとする、皆さんの聞き方や表情が大事です。これは認知症の人だけではなく、普段から友達に対しても同じです」という照屋さんの言葉に児童たちは大きくうなずいていました。

このほか、何度も同じことを尋ねる認知症のおばあちゃんと一緒に暮らす孫が、認知症の人への対応を学び、成長していく姿を描いた紙芝居が行われました。

講座を受けた児童たちは、「認知症という名前は知っていましたが、どういう病気かは知りませんでした。照屋さんのお話や紙芝居で、認知症がどういう病気なのか分かりました。認知症の人の気持ちを知ることができたのもよかったです」「認知症になっても全ての記憶がなくなるわけではなく、感じる心は残っていると知りました」「これから認知症の人に出会ったときは、相手の気持ちになって優しく声を掛けるようにして、人として支える『つえ』になりたいです」と話していました。

【問い合わせ先】
区地域保健福祉課
電話 092-833-4362
FAX 092-833-4349




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