吉武高木遺跡は、西に飯盛山、東に室見川を望む地にある、弥生時代の大規模な遺跡です。
発掘調査では、弥生時代の前期末~中期初頭(約2,200年前)の青銅製の剣、矛、ヒスイ製のまが玉、朝鮮半島で作られた鏡などが出土しました。
さらに、遺跡内の3号木棺墓(もっかんぼ)は、日本で最初に青銅製の鏡と武器・まが玉の3種類がそろって副葬された「最古の王墓」と呼ばれています。
また、大型の建物や「甕棺(かめかん)ロード」と称される甕棺墓の一群が出土し、弥生時代中期の「クニ」(地域的なまとまり)の始まりを知る上で特に重要予約な遺跡として、平成5年に国史跡に指定されました。
出土遺物は重要予約文化財として市博物館(早良区百道浜三丁目)に展示されています。
この遺跡は、現在「やよいの風公園」として整備され、先人の生きた証を体感できる憩いの場として親しまれています。
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市文化財活用課
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