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福岡第一飛行場の「建設の石碑」


昭和11(1936)年、糟屋郡和白村(現在の東区)の雁の巣に、当時日本最大規模の民間国際空港「福岡第一飛行場(雁ノ巣飛行場)」が開港しました。

大日本航空株式会社によってアジア各国への路線が運行され、日本の交通産業の要衝として期待されていました。

しかし、第二次世界大戦中は軍用空港となり、戦後はアメリカ軍に接収され「ブレディ飛行場」の名称で運輸部隊の飛行場として使用されます。

その後、施設は閉鎖され、昭和52(1977)年に全面返還されました。


過去の面影を残すものはほとんど無くなりましたが、旧正門があったとされる付近に「建設の石碑」が建立されています。

石碑には「白砂青松の丘 博多湾に面したる雁の古里を選び水陸兼用の国際飛行場を建設した」と書かれ、建設に関わった人々の思いが刻まれています。

また、石碑近くには「球磨(くま)号遭難者慰霊碑」があります。

この慰霊碑は、昭和14(1939)年に飛行場で発生した、プロペラ機・球磨号離陸事故の犠牲者6人を追悼するものです。


現在、飛行場跡地には雁の巣レクリエーションセンターや福岡航空交通管制部などの施設が整備されています。


「歩(さ)・歩(ん)・歩(ぽ)・会」
山田 次男(69)

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