全国各地または外国からも野菜や果物が入荷します。
市場には,さまざまな大きさのトラックやコンテナで運び込まれ,卸売会社が輸送会社に産地や品目別に置き場所を指示したり,卸売会社の社員が並べたりします。
せり開始前に,仲卸業者や売買参加者は卸売場に置かれた野菜や果物を綿密に調べます。
産地や大きさ,品質などから値段を見積もり,せりに備えます。
せりの始まりは午前7時からです。
仲卸業者や売買参加者がせりに参加します。
せりには,「固定せり」と「移動せり」があります。
「固定ぜり」は「見本ぜり」ともいい,主に農協など品質や大きさが安定し,量が多いものについて,見本を見せながらせりにかけます。
「移動ぜり」は比較的少量のものや,個人生産者のものを販売しています。全部の品物を一つ一つ見せてせりを行っているので,「現物ぜり」ともいいます。
福岡市の青果市場では,せりは卸売会社の「せり人」が3人1組で行っています。
仲卸業者が仕入れたものは,小口にして売買参加者に販売したり,量販店や飲食店に配達されます。
売買参加者が仕入れたものは,それぞれのお店で販売したり,得意先に販売したりするため,せりが終わると素早く市場からお店へと搬出します。