
本書には筑紫(筑前・筑後)に関する文献資料のうち主立ったものを収録した。掲載にあたっては出来事の概要をまとめた綱文を掲げ、時期は10世紀までを対象とした。なお、出土文字資料(木簡・墨書土器等)・美術資料および11世紀以降の文献資料等は『資料編 古代2』に収録する。
今回掲載した文献資料には筑紫館(鴻臚館)や博多津に関するものが含まれており、現在の福岡市域が日本古代の対外関係史に果たした役割を知ることができる。また、香椎宮・志賀海神社・住吉神社・筥崎宮といった福岡市内の古社に関する基本的な文献資料も収録した。