福岡市には、都市機能や豊かな自然、食、歴史、アートなど、住む人や訪れる人を楽しませ、癒やし、心豊かにしてくれる要素がたくさんあります。市は、これらのまちの魅力をさらに高める取り組みを行っています。
天神ビッグバンで誕生した先進的なビルやまちのにぎわい、都心部から車で30分ほどで行ける海や山、新鮮でおいしい食べ物、博多どんたくや博多祇園山笠などの祭り、海外と交流する中で刻んできた歴史―。エリアごとに異なる特色があるのが福岡市の魅力です。
■地域の魅力アップのために
市は、各エリアの個性をさらに際立たせるための取り組みを進めています。その中から、代表的なエリアを紹介します。
●志賀島・北崎エリア
市の東部には、青い海に囲まれ、金印公園や志賀海神社などの歴史資源を有する志賀島(東区)、西部には、美しい海岸線やフォトスポット、カフェ等が集まる北崎(西区)があります。両地区で無電柱化を行い、海辺の景観がさらに美しくなりました。立ち寄りスポットやサイクリングで周遊できる環境の整備にも取り組んでいます。
●リバーフロントエリア
那珂川沿いの須崎公園から清流公園にかけて、水辺を生かしたまちづくりを推進しています。川を眺めてくつろいだり、夜の景観を楽しんだりできるよう整備を進めています。水上バスからは、多くの客でにぎわう屋台の明かりを楽しむことができます。
●博多旧市街エリア
博多駅から徒歩圏内の「博多旧市街」には、11世紀後半、日本唯一の国際貿易港がありました。このエリアには、今も博多ならではの歴史や伝統文化が色濃く残っています。櫛田神社や東長寺など寺社も多く、秋にはライトアップウオークなどのイベントも行っています。「博多町家」ふるさと館では、伝統工芸等に触れることができます。
●福岡城・鴻臚館エリア
舞鶴公園(中央区城内)には、古代の外交・交易施設「鴻臚館(こうろかん)」と、江戸時代に福岡を治めた黒田氏の居城「福岡城」の、二つの国指定史跡があります。海外との文化交流の歴史を体感できる場所を整備するため、鴻臚館の象徴だった東門と周辺の塀を往時の姿に復元する工事もスタートします。
■市民生活の向上にも役立っています
まちの魅力が高まれば、多くの観光客に訪れてもらうきっかけになります。令和5年に国内外から福岡市を訪れた人は約2千3百万人で、市内で消費した額は推計で約6千2百億円となりました。観光客の来訪は、消費や雇用を生み出し、市内に宿泊した人からいただく宿泊税を含め、市税の収入につながっています。ちなみに令和7年度の宿泊税は、約31億円が見込まれています。
宿泊税は、志賀島・北崎エリアの無電柱化など、先に紹介したまちの魅力向上に活用しています。また、市民生活の利便性の向上や安全なまちづくり、伝統文化の維持・継承、外国人観光客へのマナー啓発などにも活用されています。博多駅筑紫口のエスカレーター設置や、天神・博多地区への街頭防犯カメラの増設、市の有形文化財・住吉神社能楽殿のリニューアルなどがその代表例です。今後も市は、市民の皆さんと観光客の双方が楽しめるまちづくりを進めていきます。
市内には、他にも魅力的なスポットがたくさんあります。皆さんもまちを巡って、福岡のよい所をたくさん見つけて楽しんでください。
■問い合わせ先/観光産業課
電話 092-711-4353
FAX 092-733-5901
福岡の知られざる魅力を紹介します
市観光案内ボランティア
個性豊かなボランティアガイドが、ガイドブックだけでは伝わらない市の魅力を紹介しています。
●山笠バージョンのガイドツアー
博多祇園山笠の見どころを紹介する「博多コース」と、天神の飾り山笠を巡る「天神コース」を実施します。
【日時】7月1日(火曜日)から14日(月曜日)午後2時から3時(天神コースは午前10時30分から11時30分も実施)
【料金】 無料
【申し込み】 不要
●夏バージョン特別コースも
できるだけ炎天下を避けて案内します。川端商店街のアーケードを通る「博多コース」と、天神地下街を通って、アクロス福岡や今春オープンしたワン・フクオカ・ビルディングにも立ち寄る「天神コース」を実施します。
【日時】7月15日(火曜日)から9月中旬午後2時から3時(天神コースは午前10時30分から11時30分も実施)
【料金】 無料
【申し込み】 不要
いずれも定員は10人程度(先着)。集合場所は、博多コースが「博多町家」ふるさと館展示棟(博多区冷泉町)、天神コースが三越ライオン広場内の市観光案内所(天神)です。それぞれツアー開始10分前までに集合してください。詳細は、福岡観光コンベンションビューロー(電話 092-733-5050 FAX 092-733-5055)へ。
海へ、山へ出かけよう
気軽に自然に触れてリフレッシュしませんか。夏のお出かけスポットを紹介します。
志賀島でサイクリングを楽しむ
志賀島(東区)は、砂や小石が堆積してできた砂州(さす)で本土と陸続きになった、全国的にも珍しい島です。車はもちろん、JRやバスを使って行くことができます。また、ベイサイドプレイス博多(博多区築港本町)から市営渡船に乗れば約30分で到着します(片道680円)。
渡船場のすぐ近くのレンタサイクルカフェで自転車(電動や子ども用もあり)を借りて、風を感じながら、志賀海神社や金印公園、万葉歌碑、展望台のある「潮見公園」などを巡るのもお薦めです。志賀島の外周は約10km。わずか1時間ほどで回ることができます。西側は穏やかな波、東側はごつごつとした岩にぶつかる白波など、見える海の風景も異なります。 ※島内を走る路線バスもあり。
名物として知られるサザエは、丼や釜飯、つぼ焼きなどで味わうことができます。果樹栽培も盛んで、志賀島産のフルーツや蜂蜜を使ったスイーツなども楽しめます。
■問い合わせ先/地域観光推進課
電話 092-711-4984
FAX 092-733-5901
油山で水遊びや夜を楽しむ
複合体験型アウトドア施設「ABURAYAMAFUKUOKA」(南区柏原)では、登山やキャンプ、アスレチック等を楽しめます=8面に関連記事。
水が豊かで深い緑に囲まれた「水の森」エリアには、七つの水遊びスポットがあり、中でも、滝の水が岩場に白波のように飛び散る「白波の滝」は、夏の人気スポットです。サワガニやトンボなどが生息し、オオルリやキビタキなど野鳥の声を聞くこともできます。
●サマーナイトを開催
7月26日(土曜日)、8月2日(土曜日)、9日(土曜日)、15日(金曜日)から17日(日曜日)、23日(土曜日)には、牧場エリアで夜間営業を行います。通常は宿泊者しか見られない市内の夜景を一望できるほか、露店やキッチンカーが並び、祭り気分を味わえます。ライトアップした「ローラースライダー」も無料で楽しめます。
この他、7月20日(日曜日)から8月25日(月曜日)には、北九州市で毎年夏に開催され、子どもに人気の「冒険プール」が登場します。 ※土曜日は夜間も開催。
各催しの詳細は、ホームページ(「油山福岡」で検索)で確認を。
■問い合わせ先/ABURAYAMAFUKUOKA
電話 092-235-3143
FAX 092-980-5304
【休館日】 7月2日(水曜日)、16日(水曜日)、8月27日(水曜日)
福岡市の観光情報が満載 ウェブサイト&インスタグラム
市は「観る・遊ぶ・食べる・買う・泊まる」を網羅した市の観光情報サイト「よかなび」とインスタグラム「Fukuoka360°(サンロクマル)」で、観光客だけでなく、市民の皆さんにも役立つ情報を発信しています。
■観光情報サイト「よかなび」
「よかなび」には、周遊モデルコースの紹介をはじめ、イベント情報や屋台などのグルメ情報、観光スポットへの行き方・楽しみ方など福岡の魅力が満載です。地図上で近くの観光スポットや飲食店を検索できるほか、お気に入りに登録した場所を組み込んだオリジナルの周遊コースを作成することもできます。
また、AIのよかなびコンシェルジュが「誰と行くか」などの条件を選択すると希望に沿った観光プランを提案してくれます。
さらに「遅くまで開いている観光スポットはどこ」などの具体的な質問を投げかけると会話型で答えてくれます。
■インスタグラム「Fukuoka360°」
名前には、「定番のスポットから知られていない穴場までさまざまな見どころを360度紹介したい」という思いが込められています。季節ごとに変わる風景や、福岡の「今」を感じられる場所などを、「映える」写真と動画で発信しています。市の魅力を再発見するきっかけにしてください。
「Fukuoka360°」アカウントはこちら
■問い合わせ先/観光マーケティング課
電話 092-711-4355
FAX 092-733-5901
夏のお出かけプレゼント
4面で紹介するミュージアムの入場券と、5面の「博多祇園山笠」の関連グッズを抽選でプレゼントします。
<1>博多祇園山笠
博多祇園山笠観覧セット(5人)
<2>市博物館
芥見下々『呪術廻戦』展(ペア5組)
<3>アジア美術館
オバケ?展(ペア5組)
<4>市科学館
カガクノミカタ展(ペア5組)
【応募方法】
はがきかメール( shiseidayorioubo@city.fukuoka.lg.jp )で、希望するプレゼントの番号<1>から<4>と、住所・氏名・年齢、「最近うれしかったこと」(ハッピーボックスに掲載します)を書いて、7月8日(必着)までに広報課「市政だよりプレゼント」係(〒810-8620住所不要)へ。
当選者には7月11日ごろプレゼントを発送します。
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