再生水事業



新たな水循環に挑戦する再生水事業


現在福岡市では水循環型都市づくりを目指し、主にトイレの洗浄水と樹木への散水に利用する目的で 再生水 を供給しておりますが、さらなる循環型都市、節水型都市、あるいは潤いのあるまちづくりを進めるために、市民の皆さまがもっと身近に利用できるよう供給区域の拡大や用途の拡大など、新たな取り組みが必要と考えています。


どこに居ても水に親しめるような都市をつくるために、福岡市は再生水利用下水道事業の取り組みを推進してまいりますので、これまで以上に皆さまのご協力をお願い致します。


福岡市の再生水事業にご期待下さい。



新都市水源、再生水のロゴ。環境にやさしい街・ふくおか 福岡市の再生水利用は日本初で供給箇所数は日本一です。


節水型都市を目指して、水をリサイクル

地形的に水資源に恵まれない福岡市では、昭和53年の異常渇水により、287日に及ぶ給水制限を経験しました。
→[再生水事業のあゆみ]

これを契機に、水も限りある地球の資源であることを強く認識し、昭和54年には水の安定供給を図るために「福岡市節水型水利用等に関する措置要綱」(以下「節水要綱」という)を制定。市民・事業者・行政が一体となって、節水型都市づくりに取り組むこととなりました。
その一環として「下水処理水循環利用モデル事業」(現名称は「再生水利用下水道事業」)に着手。これは、都市の中の安定した水資源である下水処理水をトイレの洗浄用水や樹木への散水用水として再利用するものです。

節水型都市づくりについての説明画像



再生水ってなに?


 市民の皆さまが台所やトイレから流した水を、いろいろな用途で再利用できるように、よみがえらせた水のことを「再生水」と呼んでいます。
 福岡市では、都心の大型ビルのトイレ洗浄水等に供給していますが、今後はもっと多くの用途に使えるように日々、研究を進めています。
 市民の皆さまからのご提案をお待ちしています。
 再生水を供給するための現在の仕組みは、次の図をご覧下さい。



再生水供給システム

再生水供給システムの説明画像


 平成15年12月からは、さらなる「節水型都市づくり」を推進するため、節水要綱に代えて雑用水道の設置の義務を定めた「福岡市節水推進条例」を施行するとともに、再生水の供給区域や利用手続、料金等を定めた「福岡市再生水利用下水道事業に関する条例」を同時施行。再生水の適正な利用の確保や、さらなる事業の普及促進を図ることとしています。
 現在、1,528ヘクタールの供給区域にある511カ所の施設へ再生水を供給しています。(令和4年度末時点)
→[事業概要]

事業概要

事業概要一覧
地区名[中部地区] [東部地区]
供給開始 昭和55年6月1日平成15年7月7日
計画供給量 1日あたり10,000立方メートル(日最大)1日あたり1,600立方メートル(日最大)
現有能力 1日あたり10,000立方メートル1日あたり1,600立方メートル
計画供給区域 天神・渡辺通り地区 350ヘクタール
シーサイドももち地区 138ヘクタール
博多駅周辺地区 345ヘクタール
都心ウォーターフロント地区 180ヘクタール
六本松地区 7ヘクタール

計 1,020ヘクタール
香椎地区 77ヘクタール
アイランドシティ地区 398ヘクタール
箱崎地区 33ヘクタール



計 508ヘクタール
供給対象施設 延面積3,000平方メートル以上の大型建築物等延面積3,000平方メートル以上の大型建築物等
再生水の用途 大型建築物等の水洗便所の洗浄用水
公園、街路等の樹木への散水用水
大型建築物等の水洗便所の洗浄用水
公園、街路等の樹木への散水用水

再生水事業のあゆみ

再生水事業年表
できごと
昭和53年5月大渇水(給水制限287日)
昭和54年2月「福岡市節水型水利用等に関する措置要綱」制定
昭和54年8月下水処理水循環利用モデル事業に着手
昭和55年6月天神地区(官公庁ビル)へ供給開始
平成元年3月天神・渡辺通り地区、シーサイドももち地区へ供給開始
(民間の大型ビル等へ供給開始)
平成6年4月再生水利用下水道事業に名称変更
平成6年8月大渇水(給水制限295日)
平成7年8月博多駅周辺地区、都心ウォーターフロント地区へ供給開始
平成15年7月東部(香椎)地区へ供給開始
節水推進条例・再生水利用下水道事業に関する条例公布
平成15年12月節水推進条例・再生水利用下水道事業に関する条例施行
平成17年6月東部(アイランドシティ)地区へ供給開始
平成28年7月中部(六本松)地区へ供給開始
水を配給する様子の写真  干上がったダムの様子の写真

再生処理施設の見学について

再生水施設の見学を受け付けています。
福岡市の節水型都市づくりと再生水事業の概要についてご説明させていただき、再生処理施設をご案内いたします。
都市の新たな水資源である再生水事業の見学にお越し下さい。

【見学内容】

見学場所 : 中部水処理センター再生処理施設、または、東部水処理センター再生処理施設
見学可能日 : 平日の午前10時~午後4時
所要時間 : 1時間~1時間半程度
対応可能人数 : 20人程度まで

【注意事項等】

  • 工事等で見学ができない場合もありますので、事前に電話で確認の上、申込書を提出して下さい。
  • 再生水施設のみの見学を希望する場合には、中部水処理センター再生水処理施設をおすすめしています。
    (規模が大きく、見学に適しているため)
  • 中部水処理センターでは下水処理施設の見学は受け付けておりません。
  • 再生処理施設のみの見学となりますのでご了承下さい。
    (東部水処理センターでは再生処理施設と合わせて下水処理施設も見学することができます。)

【申込書様式】

※申込書については下記までご提出下さい。

関連リンク

→ 再生水の利用について 


<お問合わせ・申込書提出>
道路下水道局 下水道施設部 施設調整課 再生水推進係
福岡市中央区天神1丁目8の1
TEL: 092-711-4516 FAX: 092-711-1875 E-mail: saiseisui.todokede@city.fukuoka.lg.jp