早良郡役所跡

福岡市早良区西新1丁目8-30


西新公園は明治31(1898)年に設置された行政官庁・早良郡役所の跡地です。明治29(1896)年、福岡県下で郡制が施行され、早良郡を含む19郡が置かれました。
早良郡役所は当初、西新町の新屋敷に設置され、明治31(1898)年にこの地(当時の同町片原町)に移転新築されました。
紅葉八幡宮が現在の西区橋本から西新に遷宮されてから、唐津街道の北側(現在の西新パレス付近)で次第に町家が形成されていきましたが、南側は野原の状態だったそうです。
そのことからこの一帯は片原町と呼ばれました。
大正11(1922)年、西新町は福岡市に編入され、その後もしばらくの間、ここは郡役所の敷地として利用されていたようですが、大正12(1923)年に郡制は廃止されました。
昭和50(1975)年には地名としての「早良郡」もなくなりましたが、「早良」の名は区名・町名として今も残っています。


画像:早良郡役所跡(1)


画像:早良郡役所跡(2)



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