現在位置:福岡市ホームの中のくらし・手続きの中の農林水産・食の中の農林水産局ホームページの中の福岡市の農林水産業の中の森林・林業に関することから福岡市産材の利用を促進しています
更新日: 2024年3月8日

福岡市内産材の利用を促進しています

 市域面積の3分の1を森林が占める福岡市は、自然と都市とがコンパクトに調和した街です。
 森林は、CO2の吸収や、生物多様性の保全、水源かん養、土砂災害の防止などの多くの機能を有しています。

森林が有している多くの機能を表したイラスト


 市内の森林のうち、約半数はスギ・ヒノキの人工林で、約8割が木材としての利用時期を迎えています。
 福岡市では、市内で生育・伐採された木材(福岡市内産材)の利用を促進し、「伐(き)って、使って、植える」森林のサイクルを回すことで、森林の持つこれらの機能をさらに高め、快適で豊かな市民生活が持続できる環境を次の世代に残していく取組みを推進しています。


福岡市の人工林の樹齢別面積の円グラフ。61年生以上1926ヘクタール(36%)、41~60年生2429ヘクタール(45%)、21~40年生847ヘクタール(16%)、20年生以下139ヘクタール(3%)。


()って、使って、植える ~みんなで守り・楽しみ・活かす都市・ふくおかの森づくり~

福岡市内の山で伐った木が利用されるまでについて、令和5年4月に開校した西都北小学校の校舎を事例に、紹介する動画です。





福岡市内産材の利用事例

 福岡市内産材は、以下のような施設等に利用されています。


福岡市産材利用の流れの写真。1.伐採 2.丸太 3.製材 4.ストック 5.利用


(1)区庁舎

 木材の利用促進や普及啓発を図るため、市民の目に触れる機会の多い区庁舎等に市内産材を利用しています。


東区役所

 東区役所の待合スペースでは、総合案内カウンターや椅子、ラックなどに油山の間伐材を使用しています。
 総合案内カウンターには、東区のシンボルマークと、東区の花である『撫子』・『ヒマワリ』・『コスモス』がデザインされています。 

東区役所利用の様子

中央区役所(玄関前広場)

 中央区役所の玄関前広場では、来庁される人が安心・快適に利用できるようユニバーサルデザインに配慮するとともに、区役所で初めて木のぬくもりが感じられるオープンスペースへ木質化リニューアルを行い、一部に市内産材を使用しています。

 中央区役所玄関前広場が新しくなりました(中央区HP)

中央区役所玄関前広場の写真

南区役所

 南区役所の子育て支援課では、ぬくもりを感じられるよう窓口や相談ブースに油山の間伐材を使用し、子育てに関する相談をしやすい環境を整えました。

南区役所利用の様子

城南保健所(ふれあい広場)

 城南保健所では、利用者同士が気軽に交流できる場の創出のため、エントランス横の「ふれあい広場」を木質化リニューアルしました。テーブルやベンチ、フローリングなどに油山の間伐材を使用しています。
 木のぬくもりが感じられる癒しの空間として、親子同士での交流や子育てに関する相談時、検診の待ち時間などに、誰でも気軽に利用できます。

城南保健所(ふれあい広場)利用の様子

早良区役所

 早良区役所では、階段の手すりや窓口カウンターなどを木質化リニューアルしました。
 窓口カウンターには、区の脇山産木材などを使用しています。また、待合スペースでも木のぬくもりが感じられるよう、柱の周りにも木材を取り入れたデザインを施しました。


早良区役所窓口カウンターの写真

早良区 入部出張所

 早良区入部出張所では、玄関の案内や間仕切り、窓口などを木質化リニューアルしました。窓口カウンターの天板には、出張所管内の7割を占める森林のスギを使用しています。 

早良区入部出張所窓口カウンターの写真



(2) 公民館・学校など

 公民館や学校は、地域住民や子どもたちにとって最も身近な公共施設であり、木のぬくもりや木への親しみやすさを感じてもらう場としてふさわしいことから、市内産材の利用を促進しています。


柏原公民館・老人いこいの家

 事務室と研修室の壁に油山のヒノキを使用しています。

柏原公民館・老人いこいの家 内部の写真

西都北小学校

 子どもたちにとって豊かな学習環境となるよう、昇降口をはじめ、廊下や各教室の腰壁、図書室の床などに市内産材をふんだんに使用しています。

西都北小学校 利用の様子



 (3) その他市有施設など

『世界水泳選手権2023福岡大会』選手入場ゲート

 会場に設置する選手入場ゲート等を市内産材で製作しました。「福岡」と「和」の要素を盛り込んだ創作装飾で会場を演出し、SDGsにも取り組みました。

『世界水泳選手権2023福岡大会』選手入場ゲート 利用の様子


ABURAYAMA FUKUOKA

 店舗の内装などに市内産材を使用しています。

ABURAYAMA FUKUOKA 利用の様子

バス停ベンチ

 市内の上屋のあるバス停のうち62箇所に、油山の間伐材を使用したベンチを設置しています。

バス停ベンチ 利用の様子


早良南地域交流センター

 会議室の腰壁に市内産材を使用しています。

早良南地域交流センター 内部の写真

鮮魚市場 立体駐車場棟トイレ

 ルーバーに市内産材を使用しています。

鮮魚市場 立体駐車場棟トイレ外観の写真
 


 (4) 民間施設など

 民間施設などにも市内産材の利用を促進しています。


ストロベリー・オン・ザ・パレット(西区田尻)

 ケーキのショーケース等、店舗の内装に油山の間伐材が使用されています。

ストロベリー・オン・ザ・パレット(西区田尻) 利用の様子

てっぺんプロジェクトつみき

 つみき高さ積みのギネス記録更新を目指すことをコンセプトに、市内の玩具店が油山の間伐材を使用して開発しました。

つみきを組んでいる様子

間伐材のアルファベットブロック(現代アート作品)

 現代アート作家の富田 貴智さんが、油山の間伐材で「make a castle with blocks」という作品を制作しました。
 この作品には、「手にとってつながる」というコンセプトのもと、山と海の関係から生まれる生態系や、森が呼吸するための環境について、多くの子供たちやその親世代に知ってもらいたいという思いが込められています。

アルファベットブロックの写真