福岡市西区西部地域では、九州大学移転を契機に学術研究都市づくりが進められ、地域の人口増加に伴う汚水量の増大が見込まれていました。
西区小戸には西部水処理センターがありますが、増大する汚水を処理するには、将来的に処理能力が不足するため、西区大字田尻に新西部水処理センターを建設し平成26年3月に供用を開始しました。
新西部水処理センターでは、下水を処理した水が流れ込む今津湾の生態系に配慮した高度な下水処理を行っています。
処理能力は、日最大計画汚水量15,400立方メートル/日、水処理方式は「凝集剤併用ステップ流入式多段硝化脱窒法+急速ろ過」を採用しています。
新西部水処理センターでは、下水を処理した水を瑞梅寺川に放流します。
瑞梅寺川は今津湾に流れ込む川で、その河口には絶滅が危惧されるクロツラヘラサギなどの生物が多数生息する今津干潟があります。
このため、新西部水処理センターの放流開始にあたっては、放流による環境影響を把握し、自然環境や社会環境を守るため、環境モニタリング(環境監視)を実施しました。
干潟は特殊な自然環境であり、モニタリングにあたっては分野ごとの専門的な知見が必要です。
このため、モニタリングの評価結果等の内容について、専門的な見地から指導・助言を受けるための委員会を設置し、平成24年2月より供用開始前の2年間、供用開始後の5年間行いました。
最終である第9回委員会(令和元年8月2日開催)の結果報告書では、「新西部水処理センターの供用に伴う環境への影響は小さかったと考えられる。今後、第2系列以降を供用する場合には、供用に伴う環境監視調査を実施すること」が提言されました。
→第9回委員会(令和元年8月2日開催)環境監視結果 報告書 概要版(PDF:1,139KB)