令和2年12月22日、令和3年1月23日に名古屋市と東京都港区において、機械式駐車場の保守や消防設備点検作業中に
二酸化炭素が放出し、死傷者が発生する事故が発生しました。
さらに令和3年4月15日、東京都新宿区において、二酸化炭素が放出され、死者4名、負傷者2名を大事故が発生しました。
※二酸化炭素の消火剤は、消火に用いる濃度(概ね35%)で即時に意識消失に至ります。
起動後は速やかに安全な場所へ退避してください。
⇒二酸化炭素消火設備 事故発生 (お知らせ) (692kbyte)
<建物の関係者の皆様へ>
二酸化炭素消火設備が設けられている付近で他の設備機器の設置工事、改修工事(特にハツリ工事等)又はメンテナンスが行われる場合には、建物関係者と作業者は、設備の適正な取扱い方法、作動した際の通報、避難方法等の情報を共有するとともに、誤作動や誤放出を行わせないように、第三類の消防設備士又は第一種消防設備点検資格者が立ち会ってください。
また、その都度、当該工事等の従事者に対し、消火剤が放出されないよう閉止弁を閉止する等の措置を講じた上でなければ当該工事等を開始しないなど必要な安全対策の確実な履行を徹底してください。
<消防設備士及び消防設備点検資格者の皆様へ>
消防用設備点検の実施の際は点検前に「全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて」(平成9年8月19日付消防予第133号・消防危第85号)に定める内容を再徹底するほか点検要領を熟知した者が作業を行うことを徹底してください。
なお、ガイドラインや点検要領で想定するものと異なる機器構成等で疑義が生じた場合はメーカーに問い合わせるなど安全対策の徹底をお願いします。
※「全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて」(平成9年8月19日付消防予第133号・消防危第85号) (1,272kbyte)
手動起動装置の蓋を開けると、警報が流れます。
蓋の中にある起動ボタンを押すと「退避警報」の音声が流れ、遅延時間(20秒以上)経過後に消火ガスが放出されます。
万一、誤って起動ボタンを押した場合は、遅延時間内に手動起動装置の中にある「非常停止ボタン」を押し、消火ガスの放出を止めてください。
放出された消火ガスは防護区画から漏洩するため、速やかに退避し、不用意に近づかないでください。
※経済産業省高圧ガス保安室からの注意喚起ページ
高圧ガスに関するお問い合わせについては下記のとおり
福岡市消防局予防部指導課保安係 092-725-6615