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更新日: 2022年1月19日

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1月7日市長会見

発表内容

  • << 七隈線延伸事業 >>七隈線(天神南駅~博多駅)の開業時期及び櫛田神社前駅の駅シンボルマークが決定しました!!(交通局計画課・施設設計課) ※配布資料 (1,583kbyte)pdf

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発言・質疑要旨

<< 七隈線延伸事業 >>七隈線(天神南駅~博多駅)の開業時期及び櫛田神社前駅の駅シンボルマークが決定しました!!(交通局計画課・施設設計課)

市長
 よろしくお願いします。

記者
 幹事社、TVQです。発表案件からよろしくお願いします。

市長
 はい、よろしくお願いいたします。
 【フリップ1 (332kbyte)】地下鉄七隈線、2023年3月、つまり来年の3月に全線開業することを決定いたしましたので、お知らせをします。そして七隈線にできる新しい駅の名前、「櫛田神社前駅」ということは発表したんですが、新しいシンボルマークがこちらに決まりました。
 櫛田神社の櫛田の銀杏(ぎなん)と、それから山笠の舁き縄(かきなわ)を合わせたこちらが、その新しい駅のシンボルマークになりますので、併せてお伝えをしたいと思います。
 地下鉄七隈線についてなんですけれども、たくさんの皆さまにですね、期待をしていただいていると思うんですけれども、去年の段階で、一番のいわゆる工事の難所というところが終わりまして。最後までですね、ただしっかりと事故のないように工事を続けて。
そして来年の3月には、皆さんに、天神南から博多駅までも繋がってですね、全線が開業という形でご利用いただきたいと思っております。
 それからデザインについてなんですけれども、グラフィックデザイナーの西島雅幸(にしじま まさゆき)さん。これは七隈線の他の駅のシンボルマークもお願いしているということもあるんですけども、この西島さんに今回もお願いをしたところでございます。
 はい、私からの発表案件は以上です。



質疑要旨

記者
 幹事社、TVQです。

市長
 はい。

記者
 ビッグバンも進展する中、こういう地下網も発展していって、福岡にとって意義深いことだと思います。改めてその意義について教えていただきたいのと、あともう1点、シンボルについて、市長のご感想をお願いしたいと思います。

市長
 はい。分かりました、はい。やっぱり地下鉄というか交通というのはやっぱりネットワークになっているということは、非常に大事だろうと思うわけですね。その中で、天神の南で止まっていたんですが、これを決めたのが今から11年前ですね、の3月ですけれども。
 ある意味、私も市長に就任をして一番最初の仕事が、この七隈線の延伸するかどうか。またルートをどうするかという。つまりウォーターフロントのほうに向かっていくかですね。それとも博多駅のほうに向かっていくかとか、いろんな議論があった中で、これを最初に決めたという思い入れも大変深いものなんですが。
 途中、陥没事故というようなこともあってですね、いろんなことがあったんですが、たくさんの皆さんのお力添えのおかげで、なんとかあと1年ちょっとで、実際に皆さんにご利用いただけるところまでなったということです。
 これによって、博多駅とそれから天神の南側、そして城南区とかですね。あっちの西区の方面まで、これが繋がることになるので、より交通ネットワークが強化、強固になるということを大変期待をしております。
 それからシンボルマークについてなんですが、これは先日地下鉄の新しい駅の名前、例えばキャナルシティ前になるんじゃないかとか、いろんな皆さんの中での想像はあったんですけれども、これを櫛田神社前駅とさせていただきました。
 やっぱり何千年前、ごめんなさい、何千年前は言いすぎました。相当前からですね、櫛田神社というところがあって、山笠があってというのは、こういう歴史というのが繋がってきているわけですから、これは七隈線についてもこの櫛田神社前駅というものは、それこそ千代に八千代に、じゃないですけれども。
長きに渡ってですね、皆さんから愛されるふうになってほしいということで、この櫛田神社前駅という名前にさせていただいたわけです。
 ですからこのシンボルマークについても、やはりこの櫛田神社、また歴史というところを意識できるものにさせていただいたわけであります。なんといっても、山笠があるけん博多、ということですから、櫛田神社の銀杏というのは、これは歌にもでてくる、祝い歌にもでてくる象徴的なものですし。
 また舁き縄というのは本当に、静ではなく動のほうですよね。勇ましく、これからも福岡が、日本の中で世界に向けて、アジアに向けて駆け抜けていくというような部分も、一つ表現をしたシンボルマークになっておりますので。
 ぜひこのシンボルマークについても、福岡の新しい部分とそれから古き良き部分という、こうした部分を感じていただける上でね、この櫛田神社前駅というところは、その福岡、博多の歴史というところ。またこれで感じていただけたりすることに、きっかけになってくれたらいいなと思います。

記者
 ありがとうございます。発表案件について質問がある社さんお願いします。

記者
 じゃあ、すみません。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 西日本新聞の塩入です。

市長
 はい。

記者
 今の地下鉄の七隈線の工事の進捗状況を教えていただきたいんですけど、だいたい何割くらい完成しているかというところですが。

市長
 そうですね。何割かというか、何割というのはなかなか難しいんですが、ただ全てがもう今繋がったという状況になりました。それから当然、一番なんというか、気をつけるのは、やはり我々陥没事故を起こしているわけですから、これが絶対に起きちゃいけないという意味でいくと、やはり穴を掘削していくわけですね。
 これが非常にやっぱりこう、怖いというか一番心配な部分なんですが、これを工事の事業者の皆さまにもですね、安全第一ということで、特にやっぱりこの福岡の、博多の地盤というのは昔やっぱり海だったところもあるわけで。やはりそうしたリスクというところも、最大限に評価をしてですね、安全に進めてきていただいております。
 その上で、いわゆる最大の難所というような、新しく地面を掘っていくというような作業についてが、去年の12月までで終わったと伺っていますので、あとは当然その中の、今度は構造物をしっかり造っていくというような段階に入るというのが現状です。

記者
 一応予定どおり22年度中の開業ということになるんですけど、新型コロナウイルスとかのそういう影響というのは、あまり工事にはなかったんですか。

市長
 はい、なかったです。
 はいどうぞ。

記者
 関連して、西日本新聞の小川ですけども、先ほどおっしゃった全て穴が繋がったことが、一つの節目となって、そこから逆算すれば3月に開業できるという理解でよろしいでしょうか。

市長
 うん、もちろん途中途中ですね、最初にプランを作る、でもやっぱりある部分がちょっと遅れてきたとか、いろんなことってこう、ある中で、常に進捗管理をしていて。
 それで、それが繋がったので逆算というよりは、元々今年度(正しくは、来年度)内にどう作ることができるという計算の中で、途中で遅れたりとか、その遅れを取り戻したりというのは、日々の作業の中でいろいろあるんですが。
 なので、元々のプランが今年度(正しくは、来年度)中に開業できるという見通しの中でやっていたということが、正確にはなります。

記者
 分かりました。

市長
 少なくとも順調ということです。
 はい、どうぞ。

記者
 読売新聞の池園と申します。改めてなんですけれども、七隈線のこの延伸事業の完成ということで、乗降客数とかですね、いわゆる便利になるということで、数字での効果というところは、どの程度見込まれているのかというのを教えていただいてよろしいでしょうか。

市長
 分かりました。ただ具体的な数字はですね、私も今暗記をしているわけじゃないんで後ほどまた担当課に聞いていただきたいと思いますが、当然、その直接直結をするということに、博多駅に直結をするということになるわけです。
 特に天神から博多が繋がるわけですよね。ここの部分というのはやはりドル箱でもあるわけでして、特にその乗り換えなしで、いわゆるその福岡の南方面ですね。
 空港線より南側に住んでいる皆さんにとっては、選択肢としてやはり博多駅に直結で行けるということは、博多駅への利用についてもですね、地下鉄ご利用いただける方が増えるというように見込んでおりますので、そこのところは当然収支としてはですね、よくなっていくということを期待をしております。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 産経の中村です。天神ビッグバンとの絡みなんですけど、今まで地下鉄があったのって、天神の中心って、交差点のところですよね。

市長
 はい。

記者
 一方でこれが繋がることでちょっと重心が南にいくかもしれない。だから今まであの円よりももうちょっと南のほうとかも、何か動きが出てくるんじゃないか。そういうところに何か手当てを、これと2023年3月に合わせてという、その辺ってなんか構想というのはあるんでしょうか。

市長
 はい、結構ディープなお話ありがとうございます。これ、結構ですね、要するに地下鉄ができるということは、確かに今南側に駅ができて、その駅がさらに便利なところに繋がっていくとなるとですね、やはり天神の中心というのが少し南にずれるというようなことは、これはありえることと思います。
 結構、福岡の人の特徴としてですね、ちょっと1本道が離れただけで、やっぱり人の移動が随分少なくなるってのがあるんですね。例えば渡辺通りがあったら、いわゆるそのあそこは三越か。三越よりも南側ってなかなか人の、人流というのが滞ったりとかというようなところってあるんですね。とか、いわゆるフタタよりも北側になかなか行かないとかですね。
 こうしたそのものというのは、例えば新しい商業施設ができたとか、いろんな要素によってずれてくる部分があります。第2キャナルのほうができたら、あっち側にも人が流れたりということもあるんですが。
 当然今回の七隈線ができることによってですね、これは天神の南側の価値というところが、また非常に大きくなってくるということもありますし、それから地下鉄新駅に近いエリアですね。まさにこの櫛田神社前駅ができる辺りというのも地価が非常に上がってきています。
 一方で新しい天神ビッグバンの案件というところでいくと、天神の北側にも今後あるかもしれないですよね。ですからそういった中で重心というのが、そのときそのときで少しずつずれていっている。
これはある意味、天神と博多の双子都市というか、を持っている福岡のいい特徴で、切磋琢磨をしながらですね、常に一つのポイントだけが、ではなくて、少しずつ重心もずれていきながら、いろんなエリア全体としてが、相乗効果で浮上してくるということを期待していますし。
 現時点で、今ご質問にあったような南側について何か優遇策をということを考えているということはありませんが、当然天神のさらに南側ですね、の部分が今後盛り上がってくる部分に併せて、何らかの例えば誘導策があるのかどうかということについてはですね、全くゼロではないけれども。今後そうしたことも考える可能性は残しつつも、今時点では特に言えることはないです。

事務局(交通局)
 1点だけ補足させてもらってよろしいでしょうか。先ほど西日本新聞さんからの質問の、工事の進捗状況のところなんですけれども、難所のところが終わって、トンネルの地下で全部繋がったって話があったかと思うんですけども。
 ここについて駅とか駅間のトンネル部分の構造物そのものが、昨年末ですべてできあがった状態になっていて、今その他の、中のいろんな施設とか構造物の工事をしているという状況になっております。
 すみません、1点だけ補足させてもらいました。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 西日本新聞の小川ですけども。新しい動脈ができること自体は喜ばしいと思うんですが、一方で地下鉄の事業会計というのは今、コロナの影響もあって大変苦しいと思います。この七隈線が延伸することで、今赤字の分もありますけれども収益に関する期待、見通しというところを教えてください。

市長
 うん、そうですね。こうした例えば市債を発行するとか、いわゆるその、最初のイニシャルコストを払って、そしてそれを回収していくモデルというのはですね、要するに口が徐々に、最初の初期投資をどんどん途中の収益が追いついていって、最終的にどんどん黒になっていくというのが望ましいわけですね。
 これがよくないのが、ワニの口になっていくという言い方をするんですが、つまり最初のイニシャルコストも回収できなければ、その後のアセットのほうがお金がかかっていって、どんどんその大きく膨らんでいって、これは将来に対する負担になっていくわけですね。
 そういう意味でいくと、実はインバウンドも含めて人流が非常に多くなって、地下鉄の収支というのはいい方向で改善がどんどんされてきたところです。ただ、コロナで人流が少なくなってきたというような部分というところもあって、なかなか厳しい状況もあるわけですけれども。
 これ全線が開業するということによってですね、さらに利用していただける方の数が増えてくるということになってきて。要するに自家用車から公共交通とか。こうした乗り換えが進んでいくことによってですね、より今後の地下鉄事業全体としての収支については、より早い段階で黒になれるようにですね、これは進んでいけるだろうと期待をしています。

記者
 2年連続で特別減収対策企業債を発行していますけれども、開業によって、延伸によってこれが3年連続で発行しなくていい状況になるかどうかというのは、その点に関してはどうでしょうか。

市長
 多分それはコロナ等々の影響だと思うんですよね。コロナさえなければ、ある意味その非常にむしろ予測以上の人流と利用者の増によって、増えてきていたので。要素としては単純にその延伸されるということだけではなくてですね、今のその収支の部分でいくと、やはりコロナ等がどう改善、要するに人流が戻ってくるのか。
 それから海外というところに、どのタイミングで開かれるのかというところも、非常に事業収支にとっては大きな影響があるかなと思うので。単純にその七隈線の延伸だけで、これが評価をされるものではないので、一概にはそれはちょっと言いにくいのかなと思います。

記者
 分かりました。

記者
 発表案件についてはよろしいでしょうか。
 でしたら発表案件以外で。幹事社TVQです。

市長
 はい。

記者
 全国的に今コロナの感染者が急増しています。県ではまん延防止の要請の前倒しの話も出ていたりと状況はちょっと厳しくなる中で、市長のほうではどのように状況をみておられるんでしょうか。

市長
 うん。オミクロン株については、重症化する率は非常に少ないと。一方で感染力は非常に高いというのが特徴だと、報道等では見ております。そういう特徴がある中で、去年の段階では、単に感染者数だけをみるのではないという方針の話があったかと思うんですが、今見ていると去年となんら変わらずに、感染者数だけを追いかけているようにも見えるんですね。
 だから、これってどうなっているのかなというのは、ちょっと私個人としては知りたいですね。去年と同じように、感染者が増えたらまん防とか、もしくは緊急事態みたいにまた同じようにして、同じように夜だけの行動制限ってするのか。
 それとも、いやいや重症化率が低くなって、ワクチンがあって経口薬ができたのであれば、去年と変えていくのかという。多分変えていくんだろうなという、なんとなく思いが、多分皆さんお持ちだったので、あれ、去年と同じようにまたまん防とか緊急事態するの?、というところが結構やっぱり皆さん、疑問に思っている方が今、ここ数日でもすごく声を伺ったので。
 このあたりの説明をですね、今後どうしていくのかというところの説明は、ぜひ政府のほうにもですね、伺いというか、説明していただけることがあれば、そういうことなのかと思えるのかなと思うんですね。
 経口薬ができて福岡のドラッグストアとか、薬局にも順次多分届いてきていると思うし、届いているのを写真も私見たんですけれども。クリニックまで、クリニックじゃなかった、薬局まで経口薬が届いても今クリニックにいけないので、クリニックで処方できないんですよね。
 なので、これをどう改善していくのかというか。皆さんやっぱり風邪にかかったらすぐにクリニックに行きたいと思うので。いわゆるその、2類から5類にというところがどの段階でできるのかなって、多分多くの人が気になっていると思うんですね。
 なのでそのあたりの、その進捗というか、そういったところは今多くの人が気になっているなということは、私もいろんな声を聞きながら感じています。
 多分、2類から5類に変えるということは、有償になるわけですね、これまでの事例でいくと。なので、例えば特例として5類にした上で、例えばそのお薬とか、PCR検査とか、こういったものを無料というのは、特例としてコロナについては続けるとかですね。
 いろんなやり方はあるのかなと思うんですが、その議論がどうなっているのかというところは、多分国民の皆さん一番知りたがっていることなんじゃないかなという印象です。

記者
 福岡市の感染者数の推移については、どのように見ておられますか。

市長
 これまでが160万人のうちの1桁ということで、極めて少ない状況が続いていました。これは感染力が非常に、オミクロンの場合は高いと言われているので、やっぱり一定の感染者というところはでてくる可能性はあるのかなと。分かりませんけども。
 それで1個、参考までに作ってきたんですが【フリップ2 (92kbyte)】、これは去年の6月末から12月末までのワクチンを接種している、していないでどれくらいの方がコロナ陽性になったのかというグラフを作ってきたんですが。
 ワクチンの接種が2回完了して2週間以上経っている方で、コロナ陽性になった方は全体の4.6%で、未接種もしくは不明という方が84.1%でした。また1回だけ打った、もしくは2回目を打って2週間以内というような方は、その他として11.3%だったわけです。
 ですから、これはあくまでもデルタ中心の、これは数字だと思いますけれども、少なくとも去年までのコロナ陽性者というのは、ワクチン未接種者がほとんど、大多数だったわけですね。
 なので、福岡市としても今3回目のワクチン接種ということを、すでにスタートしております。実際の時期が来た方には、順次接種券をお配りをしていますので、接種券が届いた方は速やかに接種をしていただければと思います。

記者
 それともう1点。先ほどのお話ですけど、具体的に福岡市で今月とかに何か施策として変えていくものはないということでしょうか。
 何かコロナ対策で、新しく対応変えるものだとか、そういったものはありますでしょうか。

市長
 変えるというか、今は例えば何を。どういうことですかね。コロナ対策でいくと。

記者
 今飲食とかで、見直しを行っている自治体とかもあったりするので。

市長
 飲食。

記者
 人数であったりとか。

市長
 それは県が決めることですね。

記者
 はい、分かりました。すみません、発表案件以外で質問のある社の方、お願いいたします。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 NHKの平山です。昨日服部知事はですね、記者団に対して現時点ではまん防を、国にただちに要請する考えはないとおっしゃったんですけど、その判断については、市長はいかがお感じになるのかなと。

市長
 うん、これはさまざまな、県の持っている情報とか、もしくは医療施設のですね、皆さんとの意見交換の中で得た情報の中で、総合的に判断されていることだろうと思います。
 またもう一方で、今度のこれから今広がってくるであろう、オミクロン株というものの特徴。重症者数は少なくて、感染力が異常に高いという、こうしたもののときにどう対応すべきなのかということについて、これまでのデルタまでと同じような感染者数だけで判断するようなことでいいのか。
 それともそうじゃなくて、要するに感染力が強くて、重症化しないんであれば、より早い段階での対応が必要となったときにですね、例えば経口薬ってせっかくできたんだから、こういった薬をいかに早く届けられる体制を作るかとか。多分これはトータルとして、実際にそれが、医療提供体制がどうあるのかとか。
 もしくは例えば沖縄で起きているように、例えばその濃厚接触者を、もう今までって同じ飛行機に乗っただけでも、濃厚接触者って全部みなすみたいにしていくと、病院に1人そのコロナの方がいらっしゃってオミクロンだって分かったら、みんな濃厚接触者になっちゃうみたいな。
 こういうものの在り方がね、本当にこれでいいのかどうかということとか含めて、多分トータルでこれは考えていかなくちゃいけないんだろうと思いますので、そこは服部知事がさまざまな情報収集をした上での、福岡県としての判断なんだろうと思います。

記者
 分かりました。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 読売新聞の遠藤です。さっきの、続けてなんですけれども、県の判断である一方、飲食店とかが多い福岡市では、去年も一昨年も影響受けた人たちはとっても多かったと思います。
 現状の感染状況を見たときに、今後もっと感染者が増えたときに、飲食店にさらに同じような制限がかかるような状況が、去年と同じように繰り返されることも予測されるわけですが、その点については、どのように思われますか。

市長
 例えばインフルエンザが大流行したというときに、夜の営業時間を9時までにしたからインフルエンザの流行が収まるかというようなことを、他の感染症で例えば当てはめて考えてみたときに、果たしてどのくらい効果があるのかなというところが、なんとなく曖昧だったけど、それしかもうやることがなかなかできないのかなって。
 だって本気でやめようと思うんだったら、お昼の時間の仕事をストップしろというふうにまでなるかもしれないけれども、そうはできないという中で、いわゆるやりやすいところからやっていたのかなという。なんとなくモヤモヤというのが国民の中でもあったけれども、そうこうしている内に収束したので、皆さん落ち着いていたと思うんですね。
 なので今、ワクチンが揃って経口薬ができたという中で、去年と同じことを繰り返すのか。それとももう捉え方を変えていくのかというようなことについてをね、ぜひ国のほうの、もう分科会とかでもう専門家の偉い方たくさんいらっしゃるんでね、こういったことはぜひ議論していただいて。
 じゃないと、やっぱり協力する側、市民の皆さん、それから飲食店や店舗の皆さんにしてもやっぱり納得感を持って、協力するということが大事なので、こうした議論が国のほうでも行われ、それがしっかりとご説明いただけることを期待します。

記者
 もう1件いいですか。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 ワクチン接種に関してなんですが、5日から始まって、全国的にみても一般市民の接種は早いほうだと思うんですけど、ワクチンの効果が大きいと思うので、何かさらに取りうる策というのがあるのか、検討があっていれば教えてください。

市長
 ワクチンをね、これ全ては結局ね、もうあと供給力の問題なんですよ。国の供給量、供給力が多分間に合えば、国も本当は出すと思うんですよ。でもその供給力が間に合わないから、これを7カ月としたらいいのか、8カ月と言ったらいいのか、6カ月とは言えないのかというような、せめぎ合いがあっていると思うんで。
 これは福岡市も同じで、供給力さえあれば、もう早く打ちたい人は誰でもどうぞというくらい言いたいんですけど、結局大事なワクチン自体が届かないので、今届く中で、あと自分たちが今持っているストックをうまくまわしていく中で、いかに早くできるかということは、万全の策を打っていきたいと思っていて。
 その最速になるような形で、もうすでに前倒しで高齢者の皆さんにも接種券を送っているんで、この送って届いた方が速やかに接種をしていただければ、現時点での国からの供給量を最速でまわしていけるという計算で、接種をしておりますので。これ以上早くとなると国の供給力を上げるしかない。
 もうちょっと言うと、そのためには国産ワクチンを早くやっぱり作ることですよね。そして薬害エイズとかいろんなことがあっているので、3種混合ワクチンとかいろんなことを厚労省経験しているんですが、やっぱりそこは承認というところも積極的に、やっぱりそこをしていかないと、そして国内でワクチンを生産できる体制をいかに早く作るかということも、やっぱりすごい大事ですよね。

記者
 毎日新聞です。今の関連で、そのワクチンのストックをまわして積極的に早くするというお話を前回の会見でもあったんですけど、1月5日スタート、それにしても早いという印象なんですが、ストックをうまくまわすことだけ、うまくストックをまわしているということなのか、他にも何か。

市長
 隠し持っているんじゃないかとか。裏ルートでなんかいろいろ政府からもらってきているんじゃないかと。というご質問かと思いますが、そんなことはないですよ。
 それはないんですが、やっぱりこれは基本的に2回接種、皆さんができるようにということで、福岡市もストックを、ストックというか在庫いただいているわけです。
 これはそもそもやっぱりこういう人たちのためなんですが、これからもう国からのワクチンの供給の、もう目安が立ったわけです。こうしたワクチンというのはもちろん皆さんに受けていただきたくて取っているんですが、正直言って多分本当に受けたい人ってもうすでに受けていると思うんですよ、2回までの接種は。
 ここまで受けてないという人は、諸事情が、それぞれの諸事情があって受けてないと思うんですよね。なのでこれをただ眠らせておくということではなくて、もう次に供給して入ってくるものがあるから、こうしたものが入ってくればもし仮にこれを本来の1回目、2回目で使いたかったという人がいてもですね、新しいワクチンのほうを使えばいいだけの話なんで。
 これを最大限どこまで前倒せるのかという、そういったシミュレーションをですね、うちの優秀な職員が相当繰り返した中で、このタイミングで接種を始めて、まわしていけるというシミュレーションが立ったということで、1月5日からスタートをしています。
 こういったところまでするというのはやっぱり切り札としてね、やっぱり行政にできることは最大限すべきだと思うし、その行政にできることというのは、つまり単に市民の皆さん、もしくは仕事をしている皆さんに行動を制限するということではなくて、やっぱりワクチンを打っていけば経済も一緒にまわしていけるということだと思うので。
 だから福岡市としては、いわゆる基礎自治体としてのね、権限として、できることとしては、ワクチン接種ということになるので、そこに関してはとにかく早く打って、いかにそのコロナを、まん延を防ぐためにできる措置による犠牲を最小にして、効果を最大にするかということを考えていきたいと思うので。
 それでワクチン接種については、どうすれば最速でスタートし、いかに早くまわし、より打つ順番も最適な順番で打っていけるのかということを考えているということです。

記者
 ありがとうございます。

市長
 隠し持っているものとか、裏ルートで取ってきているわけではないです。
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、KBCの児玉と申します。先ほどの服部知事の、ただちにまん延防止措置には、適用についてはちょっと慎重に考えるということに賛同というお立場だったと思うんですけども、とりあえず市長も感染者数だけではなく、いろんなファクターで言うべきだという話が、前からもあっていましたよね。
 今の状況でいうと、例えば重症病床使用率ですとか、どういったファクターが判断の基準というか、重要な部分になるかというお考えをもう一度教えていただけますか。

市長
 はい。もう一度じゃあ言いますけれども、重症化する率は非常に少なく、感染力自体は非常に強いというのがオミクロンの特徴だと思います。
 重症者数、重症化率がですね、非常に少ないからといって、感染者数が例えば倍増したとなれば、その中の割合は少ないかもしれないけど、重症者数も一定数がやっぱりでてきてしまうということですから、やっぱり感染者数が増えていかないようにするということは、これはすごい大事なことだということは、まず基本にあります。
 ただ、今回重症者数が非常に少ない。しかもワクチンもある程度行き届いている。1回は皆さん打っているんで重症化しにくいというような、いろんな条件がやっぱり去年と違う中で、これからの政府の方針、ないしはそれを受けた各都道府県の対応というのも去年と全く同じでいくのか。
 いや、状況が変わっているので、やっぱり見るポイントとか、やることというのを変えていくのかということについてのね、そこの基準というのはもちろん考えていないことはないと思う。ただ現時点で、これは福岡県ということではなくて全国が、去年と同じようなまん延防止という形をしているので。
 多分多くの国民の皆さんがあれをみて、あれ?去年と同じことするのかな。感染者が増えて同じように夜の営業時間を短くするという、またこれだけ繰り返すのかな、という疑問が多分、あると思うので。
 そこでどういった議論をした上で、今後どうしていこうとするのかは、ぜひご説明いただきたいなと思うし、福岡県について服部知事がそのようにおっしゃったということは、今さまざまな福岡県としての医療提供体制だとか、現在のまだ増えていない、少ない状況の感染者数という中で、どうするかは総合的に判断されたんだろうと思います。

記者
 市長としては、やっぱりその感染者数も大事だけれども、病床のひっ迫状況、それから経口薬が行き届いているかどうか、あとはワクチンの接種とか、そういういろんなものを総合的に評価するべきで、去年から進歩するべきだというような意見ということですか。

市長
 そうですね。それが多分やっぱり、一番大事なポイントって、やっぱり市民の皆さん、国民の皆さんが共感して、そうだなと思って、みんなでやっぱり同じように感染対策気をつけるとか、いろんな協力をしていくことだと思うんですが。
 そのやっぱり納得感を得るためには、あれ? 重症化率がすごい少ないと言われているオミクロンでも、去年と同じように感染者数だけ見るのかな。あれ去年と同じかな、と今そこがちょうどモヤモヤしているところだと思うんですよ。
 そこは今後どうしていくという方向性。それから2類のままであれば、クリニックで診ることはできないというようなこととか、せっかく経口薬ができてもね、クリニックで処方できないという状況。あれ、なぜこうなっているのかな?というところを、やっぱり私も含めて素人ってよく分からないんですよね。
 せっかく薬ができたんなら、クリニックで診られたらすぐに、早期の段階で薬、渡したほうが重症化もよりしにくいだろうし、なぜかなというところは、疑問に思っている方すごい多いと思うんですよね。そのあたりの説明があるといいなと期待をしています。

記者
 すみません、もう一つ。その上で、10日に予定されている成人式については、予定どおり。

市長
 成人式ですか?

記者
 はい。

市長
 はい。成人式は予定どおり行います。やっぱりリスクとベネフィットということは、冷静に考えていかなくちゃいけないと思うんですね。もちろん人がたくさん集まるということは、もちろん増えるリスクもあるということでしょう。
 ただ一方で、それは一生に一度の成人式というものを、無くしてしまうということとの、そのリスクとベネフィットというところでいくと、それは私は成人式は開催をしてあげたほうがいいと思うし、もちろんそのためにも福岡市としても開催にあたってのですね、まず定員でいくとこれまでは一度で行っていたものを、去年から2回に分けて2部制にするとか。
 それから全員、登録をした人でないと、中に入ることができない。それから席の間隔というところをしっかり空ける。それから1部2部でも換気も含めて、ばっちり換気をする。それから時間を短縮する。
 こういう相当なやっぱり感染対策というのも、バチっとした上でもね、それでもやっぱり今新成人になる方にとっての一生に一回ということと、今のオミクロンは多少増えるかどうかというようなこととね、この毒性というかオミクロン自体がすごい重症化率が高いとか、致死率が高いならまた別ですよ。
 ただ、今聞いているオミクロンの特徴をもろもろ考えたときに、それは今、新成人になるかけがえのない人たちの、その式を無くすという判断にはならないかなと思っています。

記者
 ありがとうございます。

記者
 よろしいですか。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 コロナ以外の質問、よろしいですか。

市長
 どうぞ。

記者
 G7の誘致のことでお伺いしたいんですけれども、各都市から計画書が出されて、誘致合戦がいよいよ本格化という形だと思うんですが。
 福岡市は他都市に比べてですね、新しいホテルもできて、コロナ前の外国人宿泊者数も広島、名古屋より多いし、国際会議もたくさん開いていたということで、条件的にみるとかなり有利なのかなという気もするんですが、あえて市長として課題をあげるならどういうあたりにあるかというご認識を持っていますか。

市長
 新年からあんまり課題の話とか、街のマイナスみたいな話はね、あんまり言いたくないんですけれども、うちのマイナスというより、要するに広島、福岡、名古屋とあったときに、名古屋はさておいて、やっぱり広島は総理のやっぱりお膝元というところ。
 これは一番のライバルという思いはね、去年からもちろん語ってきているとおりで、変わらないと思います。ここでやっぱり広島、そして平和という形で推された場合にですね、これはやっぱり非常に強いライバルだなということを思っています。
 福岡として、やっぱりこれまでのね、街としてのポテンシャルというところを上げるために、我々は初めての初チャレンジ、初出場、初チャレンジじゃなくて、前回もG20の時もチャレンジをしていますんでね。そこでいくつか足を引っ張られそうな議論の部分については、できるだけ消していくような形の準備は、それはスイートルームの数とかね。
 そういったことも含めて、できることはチャレンジをしてきていますので、あとは表に裏にいろんな形でのやっぱりこう駆け引きが、これからまさに年が明けたんで、始まるかなとは思っています。

記者
 ありがとうございます。今スイートルームの話も出ましたけれども、前回G20の時と比べてアップデートされた部分というのは、ホテルの問題以外に、他にどんなところが。

市長
 福岡市としては、こうした都市機能で一番のやっぱり表向きで言われた話というのは、これはやっぱりスイートルームの数だったので、こうした部分というところはアップデートしてきていますし、またこれまでの中でもやっぱりトップレベルで評価が高かったのは、交通アクセスですね。こうした部分については引き続き、福岡の強みとして言えます。
 またG20の時って、本当誘致の時めっちゃ大変だったんですけど、例えばサウジアラビアとかだったらもう、飛行機の数がとてつもない、何十機って引き連れてくるんですよね。王族がいらっしゃるんで。というようなこととか、もろもろあったんですが。
 今度はG7ということですから、前回言われたさまざまな部分については、指摘についてはですね、かなりアップデートしてきていると思っていて、一番大きいものはさっき今おっしゃったまさにそのスイートだとか、一流ホテルというところについてですね。

記者 
 分かりました。表に裏にというお話もありましたけれども、最終的には条件だけじゃなくて、やっぱり政治判断というか、になるというご認識で。

市長
 そうですね。ただそこはこういう定例会見で言うような内容ではないので、ぜひいろいろ、報道頑張ってください。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 年末に新年の抱負は新年にとおっしゃっていたので。今年はどんな1年にされたいんですか。

市長
 だから寅年にトライ、とかそんなこと。どっかの校長先生が今日おっしゃっていて。ありがたく私も昼のニュースを拝見しましたけども。丑から寅ということでね、なんとなくこう、静の丑から動の寅へ、となればいいなという思いがあって。
 せっかくね、福岡も今コロナすごい少ない状況が続いて、増えていると言ったって数十人で、これは162万人の福岡市の中のそれぐらいの数で、しかも国境を閉じているわけでなくて、そのなんというか、いろんな県を越えて人はどんどん、どんどん動いている中で、それぐらいの数で収まっているということなんでね。
 本当はこのままいってほしいなと思って、動の1年でここで、やっぱりアグレッシブに走り出してと言いたかったんですけど、やっぱりちょっとオミクロンというような状況になって、またなんとなくこう、水を差されそうな感じがするんで。
 それも、これもやっぱりあれですよね。感染者数でみるのか、それともそうでないところを判断するのか。それから経口薬を有効にきちんと使える体制になるのか。クリニックでこうしたものをちゃんと処方できるようになるのかどうかとか。
 こういったものもあるので、なかなか寅なので、ガオー!といきたかったんですけど、なかなかちょっとオミクロンがあるんでね。こういったものにもまた影響されてしまう1年になるのか、どうなのかなというところ。
 だから国の発表とかそういった、多分もう少ししたら今後どうしていくのかということも出てくると思うので、大変注視しています。

記者
 質問ある社さん。よろしいですかね。
 じゃあ以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。

市長
 どうもありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。