暮らしのヒント

消費生活センターでは，悪質商法に限らず，暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則，毎週月曜日の朝刊へ掲載）

住宅を借りるときの注意（平成30年11月28日掲載）

事例

【事例】「賃貸アパートを契約したが、工事中だったので部屋の中を見なかった。入居してみると、部屋の間取りと冷蔵庫の扉の向きが合っておらず使い勝手が悪く不満だ」

解説

 　賃貸住宅を探す際、インターネットやチラシなどの情報だけで判断すると、事例のように入居後に「こんなはずではなかった」ということになりかねません。例えば、南向きとあっても目の前に建物があれば日当たりが変わるなど、間取り図や写真だけではわからないこともあります。実際に物件に出向いて、部屋の広さや設備、駅までの距離，スーパーマーケットなどの生活に必要な施設が近くにあるか、騒音など周辺環境について、自分の目で確かめることが大切です。できれば昼と夜、雨天時と晴天時など違う条件でチェックするとよいでしょう。
　また、契約の際は、退去するときのことも考えておくことが大事です。退去時の原状回復に係る費用負担などについて、借主に著しく過度な負担を求める特約がある物件もあり、トラブルになることがあります。不動産業者には、契約の前までに借主に重要事項説明書（設備や取引条件など）を交付し、説明することが義務付けられています。不明な点があれば遠慮なく質問し、確認してから契約しましょう。
　

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