暮らしのヒント

消費生活センターでは，悪質商法に限らず，暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則，毎週月曜日の朝刊へ掲載）

大切な葬儀で料金トラブル（平成30年7月30日掲載）

事例

【事例】「母は生前に自分の葬儀の契約をしていた。先日契約していたプランの内容に沿った葬儀を行ったが、高額な追加料金を請求された。『事前に説明した』と事業者は言うが、動揺していたので覚えていない」

解説

　葬儀社などの斎場で葬儀が行われることが増えましたが、「価格やサービス内容について十分な説明がない」「質素な葬儀を希望したのに異なる契約を強く勧められた」などといったトラブルが見られます。
　葬儀で提供されるサービスは多岐にわたり、葬儀プランに含まれる内容、金額は事業者ごとに異なります。どこまでがセット料金に含まれているかを理解せずに契約すると、高額な追加料金を請求されることがあるので見積書の項目はよく確認しましょう。参列者の人数で料理や返礼品、人件費などの費用は増減します。
　葬儀の話題はしづらいかもしれませんが、事前の情報収集は大切です。また、喪主となる人は悲しみの中で葬儀の準備をすることになるので、冷静に対応することが難しい状況です。葬儀社との打ち合わせは、聞き漏らしや確認忘れを防ぐためにも親族や第三者など複数で行い、分からない項目があれば、葬儀社に遠慮なく確認しましょう。
　

　　

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